大学の就活相談シートが流出英語教材の裏紙に…個人情報だらけ「見られるの絶対に嫌」

「大学の就職相談の記録が、学外で大量に裏紙として使われていた」。本紙「ニュースあなた発」に、耳を疑うような情報が届いた。大学に取材すると、「委託先で個人情報の管理における不適切な事案が発生した」と認めた。学生にとっては、就職という人生を左右する選択にかかわる極めてセンシティブな個人情報だ。個人情報保護が叫ばれる今、なぜ、このようなずさんな情報管理がまかり通っていたのだろうか。（三輪喜人、谷岡聖史）
◆「こんなことあっていいのか」
「学生の就活情報が書かれた紙を裏紙に使っていた」と指摘されたのは、東京都内や千葉県内にキャンパスを持つ帝京平成大学。8月上旬、この大学の学生を名乗る人物から本紙に情報提供があった。
情報提供者によると、今年になってファミレスなどで大量に見つかったという。「大学の情報管理が雑すぎる。こんなこと、あっていいのか」。情報提供者の怒りは収まらない。
面談では人には言いにくい自分の弱みも語ったという。「それを裏紙で他の学生に見られるのは絶対に嫌です」
情報提供者から届いたメールには、「裏紙として使われている」証拠として画像や動画も添付されていた。1枚や2枚ではない。それも、あくまで一部だという。「本当はもっと資料を持っているが、あまりにもたくさんありすぎるので」
◆氏名、学年、電話番号…
画像を見ると、「ケース記録」というタイトルが付き、氏名や学年、学籍番号らしき数字、電話番号などと個人情報が満載だった。「内容」の項目には、手書きで「自己PR」「ガクチカ」「しぼうどうき」「面接」といった就活の関連用語が散見される。「大学内　就職支援室」との記載もあり、確かに、就職相談の内容をうかがわせるものだった。
そして動画には、その紙を裏返してみせる映像も。めくった瞬間、英語の試験問題とおぼしき英文の印刷が目に飛び込んできた。

情報提供者によると、裏紙に使われていた紙は、大学の就職支援室が学生から聞き取った内容を記録する「カウンセリングシート」だという。「先輩の記録もあり、以前から就職相談の記録を裏紙に使い続けていたのではないか」と話す。実際に、送られてきた画像には日付から3年前に書き取ったことをうかがわせる記載もあった。
なぜ大学から記録が漏れ、どのような経緯で裏紙として使われたのか。
◆家庭教師「英語教材に使った」
取材を続ける中で、帝京平成大学で使われていた資料を裏紙として使っていた、と告白するブログを見つけた。
投稿したのは、国際NGOの活動の傍ら、家庭教師をしている男性。都内で対面した男性に話を切り出すと、「英語教材に使った」と認めた。
男性は「英語の教材は、印刷された状態で知人から提供されたもの」と説明。千葉県内のファミレスや喫茶店などで提供された教材を使い、英語を教えていたという。
提供された教材の紙は合計で1000枚ぐらいに上ると言い、就職相談の紙ではないものも混じっていたとする。男性は「その知人の親が、大学の就職支援のカウンセラーとして働いていた」と話す。
「もし個人情報が書かれているものと知っていたら、すぐに指摘していた。私はただの裏紙としか思わなかった」と主張する。

では、大学や委託先の会社の認識はどうなのか。
帝京平成大学に取材した。
同大総務課の担当者は「本学がキャリアカウンセリングを委託している東京海上日動キャリアサービスにおいて、個人情報の情報管理における不適切な事案があった」と回答。ただし詳しい経緯については「調査中なのでコメントは差し控える」と一点張りだった。
帝京平成大が学生の就職支援を委託している東京海上日動キャリアサービス（東京）にも、事情を聞いてみた。
対応した経営企画部の佐々木史朗部長は、就職相談の記録が漏洩した事実を認め、「大学及び関係者の方々にご迷惑、ご心配をかけた」と謝罪。影響する範囲や経緯などについては調査中で、「管理運用実態を精査し、まとまれば大学と一緒に説明する」と話した。

東京新聞　2023年8月17日 13時10分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/270700

わたしからは以上だな　ミカエル(悟ったもの)より

ところでなんで+荒らされまくってんの
自民のマイナカード関連のスレそんなにやばかったの