【AFP=時事】米ハワイ州マウイ(Maui)島で100人以上の死者を出す大惨事となった山火事。大火となった原因として注目されているのが、過去数十年でハワイ諸島にはびこるようになった侵略的外来種の植物だ。
外来種の植物は干ばつに強く、複雑な地形にも入り込み、固有種を徐々に駆逐していく。同じく大規模な山火事が多い米国西部でも脅威を増している。
「侵略的外来種の植物は景観を一変させてしまう。そして燃えやすい」と指摘するのは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(University of California, Santa Barbara)の生態学者、カーラ・ダントニオ(Carla D’Antonio)教授だ。「火が発生しやすい状況を作り出し、そして突然、火災が多発する」
ヒゲクリノイガ、ギネアキビ(ギニアグラス)、トミツグラス(トウミツソウ)といった外来種の草はほとんどがアフリカ原産。牧草として導入された当時は、数十年後に及ぼす危険性など知るよしもなかった。
こうした外来種は枯れても腐らず、「骨のように乾燥した状態で長期間、立ち枯れたままだ」とダントニオ氏は説明する。また固有種よりもたくましく、火災にもよく耐え、徐々に固有種と置き換わっていく。
ハワイではグローバル化の影響で1990年代にサトウキビ・プランテーションが廃止され、土地が放棄されたために、外来種の侵入を許す広大なスペースが生まれた。
ハワイ大学マノア校(University of Hawaii at Manoa)の火災生態学者クレイ・トラオアーニヒト(Clay Trauernicht)氏は「ハワイでも乾燥化は進んでいるが、火災問題のほとんどは『ポスト・プランテーションの時代』に入って、土地所有者が放置した土地が外来種の草原になってしまったことに起因する」と指摘する。
同氏によれば、ハワイの年間焼失面積はここ数十年で4倍になっている。
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https://www.afpbb.com/articles/-/3477580?cx_amp=all&act=all
引用元: ・【ハワイ】マウイ島山火事、被害拡大の原因は「侵略的外来植物」 [ぐれ★]
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