【秋田】横手駅前の再開発ビル不良工事問題を受け　新体育館などの公共工事で「地元業者を優遇しない」方針

地元業者によるＪＲ横手駅前再開発ビルの不良工事問題を受けて、秋田県横手市の高橋大市長が涙ぐみながら異例の表明をしました。新しい体育館と市民会館の工事で地元業者を優遇しない方針を示したのです。

高橋大　横手市長：「本来であれば地元の企業さんに成長してもらいたいという…」

横手市の高橋大市長は１７日の定例会見で涙ぐみ、数十秒にわたって沈黙しました。横手市は２０２６年のオープンを目指して新しい体育館の建設を計画しています。同じく２０２６年のオープンをめざす新市民会館とあわせて総事業費は２０４億円。市発注の公共工事としては過去最大級の巨大事業です。高橋市長はこの巨大事業をめぐって二つの決断を１７日示しました。

高橋大　横手市長：「私としては今回の工事を請け負ったＪＶ３社にはこの二つの大型公共施設建設の入札には遠慮してもらえないかとの思いを抱いている」

不良工事が発覚した再開発ビルを担当した横手建設、半田工務店、伊藤建設工業の３社に新体育館と新市民会館の入札に参加しないよう求めたのです。問題の３社について県や横手市は指名停止などの行政処分をしていません。このため、３社を新しい公共工事の入札から排除する法的根拠はありません。

高橋大　横手市長：「私の立場上のリスクは非常に高いことは承知しているし、本来非常識なメッセージと受けとめられるかもしれないが、やはりこのたび発生した事案がまかり通る横手市だと思ってもらいたくない」

高橋市長が明らかにしたもう一つの決断は新体育館と新市民会館の工事の発注で地元の企業を優遇しないという方針です。

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