ジャニーズ事務所の新社長に東山紀之(56)が就任することが6日、ENCOUNTの取材で分かった。被害者救済を最優先に事務所再生が求められる状況下、東山の「タレント引退」は避けられないとの見方が強まっている。藤島ジュリー景子社長(57)はジャニー喜多川前社長による性加害問題の責任を取って辞任となるが、被害者救済の責任を担う立場で役員残留が濃厚。藤島氏は同事務所の株式100%を所有しており、新体制でも東山とともに「代表取締役」の立場を継続する可能性もある。7日の記者会見には、東山、一部で欠席が伝えられていた藤島氏も「出席」で最終調整。だが、藤島氏は心身の不調を抱えており、土壇場で席につけないことも考えられる。
ジャニーズ事務所のタレント最年長、“長男”の東山が大きな決断をした。事務所始まって以来の難局に、新社長として立ち向かうことになった。
取材によると、藤島氏は昨年から社長職を退く思いを周囲に吐露。同事務所と関わりの深い大手レコード会社元役員を新社長として招へいする可能性を探っていた。だが、今年3月から性加害問題が深刻化。5月14日には、事務所の公式サイトの動画で藤島氏が謝罪をし、同26日には事務所が組成した「外部専門家による再発防止特別チーム」が性加害問題の調査を開始した。調査は約3か月に及び、8月29日に発表の調査報告書で性加害の事実認定。「同族経営が弊害になった」と断じ、藤島氏が代表取締役社長から退任することなどを提言した。
周囲によると、藤島氏は5月頃から心身の不調を訴えており、提言を受ける前に社長辞任を決意していた。一方で、大手レコード会社元役員からは新社長就任を正式に断られていた。そして、外部も含めてさまざまな候補が浮上する中で、東山が“火中の栗”を拾うことになったという。
だが、この先は被害者救済と事務所再生でリーダーシップが求められ、「お飾り社長」では批判も高まっていく。大手芸能プロ社長の立場で、テレビ朝日系『サンデーLIVE!!』のMCを続けることも疑問視される。ニュースを扱う番組のキャスターは「公正中立」が求められるからだ。この状況から、近い関係者も「タレント引退は避けられない」と見ている。東山は10、11月に主演舞台、12月にはディナーショーを控えているが、それらをキャンセルし、即座に社長業に専念するのかも注目となる。
藤島氏についても、周囲は「社長を退任しても責任は免れない」と話している。同氏は事務所の株式100%を所有し、オーナーとして先代から築いた莫大な資産を管理。そして、ジャニー氏の親族として、被害者救済の責任を負うべき立場でもある。その状況から新体制でも取締役として経営に携わり、被害者側と向き合うことになるという。
1つのポイントは藤島氏に「代表」の肩書が残るか否かだが、東山とは同学年で信頼関係にある。5月21日の『サンデーLIVE!!』では、東山が性加害問題に初めて言及し、「このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と踏み込んだ。それも、藤島氏と協議してきた証しだ。次は藤島氏がオーナーとして東山を支える番。今後はともに「代表取締役」として歩む可能性は大いにある。
以上の取材結果を問い合わせると、ジャニーズ事務所は「7日に予定している記者会見にて、諸事をご説明させていただく所存ですので、現時点での個別のご質問に対する回答は差し控えさせていただきます」とコメントした。会見は7日午後2時から都内で行われる。1962年6月の創設から61年。性加害問題で、ジャニーズ事務所が初めて報道陣と対峙(たいじ)する場になる。
引用元: ・【ジャニーズ】新社長就任の東山紀之、辞任の藤島ジュリー景子氏が会見出席で最終調整 東山はタレント引退か [Ailuropoda melanoleuca★]