児童虐待、最多21．9万件　22年度「警察から」半数超　こども家庭庁

こども家庭庁は7日、全国の児童相談所（児相）が2022年度に対応した虐待相談件数の速報値が前年度より1万1510件増え、21万9170件だったと発表した。

1990年度の集計開始以来、32年連続で最多を更新。
警察からの通告によるものが半数超を占め、同庁は「関係機関の虐待防止に対する意識が高まっている」としている。

対象は18歳未満の子ども。
内容別では、言葉での脅しや、子どもの目の前で配偶者や家族に暴力を振るう「面前DV（ドメスティックバイオレンス）」を含む「心理的虐待」が12万9484件（前年度比4760件増）で6割近くを占めた。
縄で拘束する、殴る蹴るなどの「身体的虐待」は5万1679件（同2438件増）、「ネグレクト（育児放棄）」は3万5556件（同4108件増）、「性的虐待」は2451件（同204件増）。

相談経路で最も多かったのは「警察等」の51．5％で、次いで「近隣知人」11．0％。
DVの通報を受けて警察が駆け付けた際、心理的虐待を受けたと見なして現場にいた子どもを児相に通告するケースが増えているという。　

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