【ジャニーズ】「ジャニーズ伝説」消滅 ジャニー喜多川氏の功績描いたA.B.C-Z主演舞台 性加害が事実認定…風向き変わった

Ａ．Ｂ．Ｃ－Ｚが主演し、故ジャニー喜多川氏（２０１９年死去）の功績を描く舞台「ジャニーズ伝説」が〝消滅〟することが８日、分かった。ジャニーズ事務所は７日の会見で同氏による性加害を事実だと認め、謝罪。同作は昨年まで７度上演されたが、関係者によると、作品内容をかんがみて今後は上演不可能と結論づけた。同グループの河合郁人（３５）はこの日、ＴＢＳ系情報番組で涙ながらに恩師を「許せない」と断罪した。

ジャニーズ創業者による性加害の影響が、名作舞台に飛び火した。

「ジャニーズ伝説」は１９６２年の事務所創業とともに結成された４人組、初代ジャニーズの奮闘をはじめ、元社長・ジャニー氏の功績を描く内容。Ａ．Ｂ．Ｃ－Ｚが２０１２年に立ち上げた舞台シリーズ「ＡＢＣ座」内の一作品として、同氏の作・構成・演出で１３年に初演。昨年まで７度にわたり上演されてきた。

メンバーの戸塚祥太（３６）が同氏を演じ、昨年は光ＧＥＮＪＩにまつわる伝説を追加するなど年々進化。今後も上演されると思われたが、同氏の半世紀におよぶＪｒ．への性加害が事実認定され、風向きが変わった。

事務所社長は藤島ジュリー景子氏（５７）の後を継ぎ、５日付で少年隊の東山紀之（５６）が就任。

関係者は「７日の会見で東山社長が社名存続の意向を示して被害者から批判されるなど、ジャニー氏の性加害に対する世間の目は厳しい」と分析。「『ジャニーズ伝説』は劇中にジャニー氏を模したキャラクターが登場するほか、功績を振り返る内容。タイトルには『ジャニーズ』という文字が入っており、今後上演することはできないと判断されたようだ」と語った。「ＡＢＣ座」は継続するとみられる。

河合はこの日、金曜コメンテーターを務めるＴＢＳ系「ゴゴスマ～ＧＯ　ＧＯ！Ｓｍｉｌｅ～」（月～金曜後１・５５）に生出演。ジャニー氏の性加害を謝罪し「僕はこの世界に憧れて入った。同じ気持ちだった子供たちが、そういう行為を受けていたことを許せない」と怒りをぶちまけた。

応援し続けてくれるファンに対しては涙を流して感謝。「その人たちのためにもタレント一人一人が責任を持って一から（事務所を）作っていかなくてはいけない」と不退転の覚悟を口にした。

この日はジャニーズタレントがＣＭ出演するスポンサー企業が今後広告起用しないと発表。負の連鎖は止まらない。事務所は、いち早く再建の具体策を示すことが求められている。

★９日開幕「ドリームボーイズ」は上演
かつてジャニー氏が手掛けた舞台「ドリームボーイズ」は今月９～２８日に東京・帝国劇場で上演される。同じく舞台「少年たち　闇を突き抜けて」は１０月４～２８日に新橋演舞場での上演が控え、主催の松竹は本紙の取材に「予定通り上演します」と回答。ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓ・堂本光一（４４）の主演舞台「Ｅｎｄｌｅｓｓ　ＳＨＯＣＫ」は来年、通算２０００回公演を達成する見込みとなっている。

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