【中国】 日本アニメのコスプレ禁止？　法改正案提出

公共施設で秩序を乱す行為を禁じた「治安管理処罰法」の改正案で、習近平指導部の狙いは国民の愛国心を高めることにあるという。

かつて日本の軍服姿をした人々が拘束された例は何度もある。昨年には日本の人気漫画の主人公をまねた浴衣姿で撮影していた女性が警察に連行される騒ぎも起きており、浴衣、着物など和服が標的となることが懸念される。

中国事情通は「中国の若者が着物や浴衣などを着て撮った画像をＳＮＳにアップするようになり、政府はこれを“文化的侵略”とみなし、民族感情を害するという理由で、取り締まりたいようです。若者は文化大革命のような空気になるのを懸念してますし、法案は取り締まりの基準があいまいなので、日本のアニメのコスプレができなくなるのも心配なようです」と語る。

法案について、香港メディア「香港０１」は「法律が施行されれば、将来的には日本食を食べたり、アニメを見たり、日本語を学んだりすることさえも規制される可能性が高いということになるだろうか。国民感情を害するため？」と指摘。

同メディア「星島網」も「本土の人々が日本の魚介類を食べたり和服を着ている写真を市場で見せびらかせば、数分で拘束されるだろう」と伝えた。

そんな中、若者をますます不安にさせる事件が起きた。香港メディア「東網」は、「公園で漢服を着た女性が和服と間違えられ、職員に追い払われる」と報じた。

湖北省武漢市の公園で、唐時代の衣装を着た女性数人が写真を撮っていたところ、公園職員によって公園から連れ出されたという。

女性が「伝統のチャイナ服を着ている」と説明しても、職員は「中国では日本の服を着ないように」と高圧的に告げるのみだったという。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/276030