【テレ東】社長、性加害問題の報道「ワイドショーをもたないので、ニュースをどこでやるべきか判断がつきにくかった」

テレビ東京は28日、定例の社長会見を東京・六本木の同局で開き、ジャニーズ事務所に対して「要望を書面で申し入れている。その申し入れまでの契約は継続するが、新規に関しては極めて慎重に判断すると伝えた」と明かした。

石川社長は創業者の性加害問題で揺れるジャニーズ事務所に「社名変更、ガバナンスの明確化、被害者に対する補償などの要望を14日、私の署名でもって東山社長へ提出した」と明かした。制作の担当役員から、事務所役員へ手渡したという。それに伴い、14日以降は新たな同事務所所属タレントの起用は行っていないとした。27日にNHKが発表した「新規の出演依頼は被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまでは当面行わない」という方針と「同じです」と話した。

また、この問題に関する過去の沈黙について社内でヒアリングを続けているとし、故ジャニー喜多川社長の性加害について「1965年からこれまで週刊誌などがポツポツと掲載していたが、いずれの過程でも報道はしなかった」。続けて「芸能界のスキャンダルとして捉え、人権問題として捉えていなかった。きちんと人権問題として取り上げるべきだった」と反省した。

社内での検証は1カ月程度と話し、「同事務所の問題が国会で取り上げられた時点で報じるべきだった。ワイドショーをもたないので、ニュースをどこでやるべきか、判断がつきにくかった」と同局ならではの悩みがあったことも明かした。

同局では年1～2回、TOKIOの国分太一（49）をMCに据えた音楽特番「テレ東音楽祭」を放送してきたが、今冬の放送は予定していない。また、開局60年の一環として「テレ東60祭ミュージックフェス（仮）」を放送予定だが、同事務所からの起用は現時点ではなく、今後について10月2日の会見を見た上で慎重に判断するとした。

ソース　https://news.yahoo.co.jp/articles/eecc799a1c9384a7ad5e67f7f7dbed5c811aa589