【社会】梅毒、地方でも激増…ネットで見知らぬ人と簡単に性行為できることが一因か

市保健所によると、06年～17年の年別の梅毒患者報告数は1桁台で推移し、18年に初めて10人を超えた。今年は3カ月を残して、これまで最多だった19年の23人を上回った。今年の県全体の報告数は10月1日時点で63人に達しており、過去最多だった22年の71人（速報値）を超えるペースとなっている。

国立感染症研究所の調査によると、全国の梅毒患者報告数は今年、過去最多だった22年の1万3228人（速報値）を上回るペースで増加しており、9月には1万人を超えた。

患者報告数増の理由について市保健所健康課は、SNSの発達のほか、新型コロナウイルスの5類移行などもあり、県内外への往来が活発化したことも要因とみる。県感染症対策課は、全国的な梅毒患者の増加に伴い、保健所で検査を受ける人が県内で増えていることも一因と推測する。市保健所健康課は、梅毒に感染しても症状がないことがあるとし「心配があれば検査してほしい」としている。

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