クマは起きている時間の大部分はひたすらボーっとしている
このように、回収するのがひと苦労のカメラ付き首輪だが、回収できてもがっかりすることが多い。取り付けた直後にレンズに泥が付いたり、落ち葉が貼りついたり、水滴が付いたりすると、ずっとブラックアウト状態で何を撮っているのかわからないのだ。
まともに撮影できていても半分ぐらいの動画は真っ暗だったりもする。穴に入っているからではない。どうやら地面に突っ伏して寝ているらしい。
「おや? 急に明るくなって画面が青くなったぞ」
そんなときはたぶん寝返りを打ったのだろう。あおむけで寝ているのか、空が見えることもある。
とにかく、クマがゴロゴロダラダラしてばかりいることだけはよくわかった。起きている時間の大部分はひたすらボーッとしていて、さっぱり何をしているのか見当がつかない。
普段はオスもメスも単独行動をするのだが、繁殖期になると10~20m先にメスの姿が見えるようになり、距離がだんだん近付いてきて、そのうちメスのすぐそばにオスが寄り添うようになる。
そしてメスが木の上でリラックスして木の実を食べているのを、オスは木の下で何も食べずに待っている。メスに逃げられないように食べ終わるまで見張っているのだ。
つまり、オスは食べることすら忘れてメスと一緒にいることを優先している。食欲よりも性欲が勝っているのである。
以前から繁殖期の6~7月にクマを捕獲すると、オスが傷だらけだったり、ガリガリに痩せていたりするのには気づいていた。メスをめぐってのオス同士の戦いが熾烈しれつなのだろうし、きっと寝食を忘れてメスを追いかけていたのだろうとは思っていた。
カメラのおかげでそれがはっきりとわかったのは大きな収穫だった。
オスが子グマを食べている衝撃的な映像も撮れた
ほかにもカメラは衝撃的な映像をとらえていた。共食いである。オスに装着されたカメラがメスを映し出したあと、子グマがオスによって食べられているさまが映し出されていたのだ。
これは、子連れの母グマと交尾するため、オスが子グマを殺しているのだ。メスが子グマを生むのは1月か2月の冬眠中で、5月の上旬の冬眠穴から出てくる時期になると子グマは2~3kgにまで成長する。そして8~9月ごろまではメスは授乳をしているのだが、6~7月の繁殖期にオスに遭遇すると、オスはメスと交尾をしたいがために子グマを殺し、メスの発情を促すことがあるのだ。
引用元: ・【ツキノワグマ】メスに目配せした後、オスは子グマを食べた…カメラがとらえた衝撃的映像「子連れのメスと交尾するために子供を殺す」
なーんだ やってることは人間と変わらないじゃん
野生生物はこっちが本流なんじゃないのかって思うよね
自分の子を産むのが本能
性癖ぶっ壊れてるな