新型コロナウイルスワクチンの副反応におびえる人々に朗報だ。最新の研究によれば、強い副反応はワクチン接種後にウイルスと戦う抗体がより多く作られていることを示していて、良いことかもしれないという。
論文は査読前の論文を投稿するサーバー「medRxiv」で2023年10月6日に公開された。「強い症状を報告する人ほど、抗体レベルが高かったのです」と、この研究を率いた米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の臨床心理学者アリク・プレーザー氏は言う。
米ブラウン大学の腫瘍専門医ジェレミー・ワーナー氏は、新型コロナウイルスワクチンの接種を6回受けた。氏が治療するがん患者たちは、免疫が低下しているため新型コロナウイルス感染症にかかりやすく、重症化リスクも高い。
そんな患者たちの安全を守るため、ワーナー氏は米食品医薬品局(FDA)が新しいワクチンを推奨するたびに接種を受けている。接種後の副反応は、氏の悩みの種になっている。「毎回、次は絶対に無理と思うほどなのです」
氏は新型コロナワクチンの接種を受けるたびに、注射した部位の痛みのほか、発熱、頭痛、激しい悪寒、関節の痛みと腫れに襲われる。「最悪だったのは2回目の接種で、2、3日続きました」とワーナー氏。「最近の注射では1日か2日ですみました」
一部の人々は、副反応を理由にワクチン接種をためらっている。2023年10月6日付けで医学誌「Vaccine」に発表された研究によれば、新型コロナウイルスの起源株(流行が発生した当初の株)とオミクロン株に対応した2価ワクチンによるブースター(追加)接種を受けなかった成人の約3人に1人が、ワクチンの副反応を理由に挙げていたという。
しかし、「副反応はワクチンが効いている証拠です」と、米ペンシルベニア大学の免疫学者であるドリュー・ワイスマン氏は言う。
新型コロナワクチンは極めて安全で効果的だ。例えば、米疾病対策センター(CDC)の「V-safe」プログラムを通じた接種後の健康調査によると、2022年8月31日から同10月23日までに2価ワクチンを接種した約21万人のV-safe登録者のうち、接種後の副反応で医療的な措置が必要だったと回答した人は1%未満だったと報告されている。
新型コロナワクチンの臨床試験では、参加者の50~90%が悪寒、疲労、頭痛、倦怠感を訴えた。また、V-safeに回答した人の約70%が接種部位の痛みを報告し、それ以外に接種後1週間で最も多かった副反応は疲労だった。
プレーザー氏は、心理的、行動的、生物学的な症状からワクチンに対する免疫反応の強さを予測できるかどうか検証するため、364人の成人から、新型コロナワクチンの初回接種前および2回目の接種の1カ月後と6カ月後に血液サンプルを提供してもらった。そして、新型コロナウイルスの起源株を抑える「中和抗体」の量を測定した。
参加者の自己申告による接種後7日間の症状と抗体レベルを比べた結果、2回目の接種の後の悪寒、疲労感、気分の悪さ、頭痛という特につらい症状が、それぞれ抗体レベルの高さと関連づけられることがわかった。
それぞれの症状で、あった人はなかった人より中和抗体が多かった。
プレーザー氏は、副反応は不快かもしれないが、今回のデータやほかの研究者による研究結果は、免疫系がやるべき仕事をしていることの証拠になると言う。「副反応があるのは良いことなのです」
この新しい論文はまだ査読を受けていないが、これまでの研究で知られていることと整合性がある。
「一般に、副反応の症状が強いほど、良い抗体反応が得られます」と、米コネティカット大学保健センターの感染症専門医であるケビン・ディークハウス氏は言う。
氏が2023年2月に医学誌「Vaccines」に発表した研究は、新型コロナワクチンに関連した副反応の症状があった人は、免疫がより長続きすることを示している。
インフルエンザワクチンについても、接種後に軽度から中等度の症状があった人は、入院や死亡のリスクが低いことが、2022年11月に医学誌「European Journal of Heart Failure」に発表された研究で示されている。
この研究を率いた米ミネソタ大学医学部の臨床薬学研究者であるオルリー・バーデニー氏は、今回の新型コロナワクチンの研究には関与していないが、
「私たちの研究は、新型コロナワクチンに関しても、ある程度の副反応は体内で適切な反応が起きていることの良い兆候だと考えられることを示しています」と言う。
引用元: ・【最新の研究続々】コロナワクチンのつらい副反応は「良いこと」 「効いている証拠です」とノーベル賞研究者
最悪個人レベルで反応が変わるのにか?
まだインフルエンザワクチンも間に合うよ
とにかく急ぐんだ!!
副反応持続時間
mRNAワクチン未接種を貫くからどうでもいいけど
頭大丈夫?