ファンタジーが好きな人にとってはお馴染みの存在ですが、実は意外と世代間ギャップがあるのかもしれません。
「エルフ」「ドワーフ」は一般教養じゃない?
現在、大きな注目を集めているアニメ『葬送のフリーレン』は、舞台であるファンタジー世界をめぐって「意外な反応」が生じていました。ある世代の視聴者は「エルフ」や「ドワーフ」といった種族を知らず、困惑してしまったというのです。
同作は、勇者たちによって魔王が討伐された世界の「その後」を舞台とした後日譚ファンタジーであり、勇者一行の魔法使いであるフリーレンが「人を知るため」の旅に出るところから物語が展開します。
作中には魔法を得意とするエルフや、強靱な肉体を持つドワーフといった種族が登場しており、フリーレンも1000年以上生きるエルフ族という設定です。
そんな同作の1話目は、2023年9月29日の『金曜ロードショー』初回2時間スペシャルとして放送され、平均世帯視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という数字を叩き出しました。
また個人視聴率に関しては、翌30日に放送されたアニメ『名探偵コナン』を上回っていたほどで、注目度の高さがうかがえます。
多くの人の目に触れたこともあり、同作の人気はアニメファン以外にも波及しているようですが、その結果として「エルフやドワーフを知らない人びと」の存在が浮き彫りとなりました。
アニメやマンガ、小説などのファンタジー好きにとって、「エルフ」や「ドワーフ」は常識レベルの知識といえるでしょう。
いずれも、作品によって若干その設定は異なるところが見られるものの、おおむね「人間、あるいは亜人(デミ・ヒューマン)、あるいはそれに近しい部類(妖精など)にカテゴライズされる」「言語を持ち文化的生活を営む」「普通の人間よりはるかに長寿」などといった点が不文律(お約束)となっています。
『葬送のフリーレン』でもまったく説明がないわけではありませんが、ナレーションで若干触れられただけで、「知っていて当たり前の存在」という扱いでした。
意外なギャップが生まれてしまったことで、ネット上では「ファンタジーに馴染んでいるとエルフとか当たり前の知識に思っちゃうけど、
知らない人は知らないんだわ」「変な意味抜きでオタク文化に触れずにいたらドワーフって一般教養じゃないんだな」と驚く声も挙がっています。
一種の「お約束」でありながら、意外と知らない人がいるファンタジー要素といえば、「賢者の石」も挙げられるでしょう。
「賢者の石」は主に錬金術の文脈で登場し、「不可能を可能にする奇跡の物質」などと説明されます。『ハリー・ポッター』シリーズをはじめとして、『鋼の錬金術師』や『ドラゴンクエスト』シリーズなどでも登場したガジェットでした。
ですが当然、誰もがこうした作品に触れたことがあるわけではありません。世代によっては、「賢者の石」についての知識がまったくない、という人もいることでしょう。
では、日本ではエルフやドワーフの存在はどのように受容されてきたのでしょうか。
引用元: ・【特集】『葬送のフリーレン』に困惑? 実は世代間ギャップで伝わらない「エルフ」「ドワーフ」の概念 [朝一から閉店までφ★]
テレビゲームでよく使われるファンタジーの知識があるのを
前提としたエンタメ作品が多い