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1966年に当時の静岡県清水市で一家4人が殺害された事件で、死刑判決が確定した袴田巖さんのやり直しの裁判が事件から57年を経て、27日から静岡地方裁判所で始まります。
◆逮捕から再審開始まで57年
1966年6月 当時の清水市でみそ会社の専務一家4人が殺害された事件で、当時 会社の従業員だった袴田巖さんが逮捕され、無実を訴え続けたものの1980年死刑が確定しました。
獄中から裁判のやり直しを訴え続けた袴田さん。
2014年に静岡地裁が再審開始を認め、袴田さんは47年ぶりに釈放。死刑囚のまま姉・ひで子さんとの生活が始まりました。
その後、東京高裁が決定を取り消したものの最高裁が審理を差し戻し、2023年3月 東京高裁で裁判のやり直しが決定。
やり直しの裁判の初公判は、27日午前11時から静岡地裁で開かれます。
袴田さんは長年収容されたことによる拘禁反応があり、地裁は心神喪失状態だとして出廷を免除し、代わりに姉のひで子さんが出廷します。
姉・ひで子さん:
(出廷免除は)まあよかったと思っている。緊張なんて全然していませんよ。裁判に出るだけ、あくまでも。裁判で「無罪です」と言うしかないでしょ。無罪を言うための私たちの裁判なので
最大の争点は、みそタンクから見つかった血染めのシャツやズボンなどのいわゆる「5点の衣類」です。
検察側は「5点の衣類」について、袴田さんのもので犯行の着衣であるとして有罪を主張する方針で、弁護側は捜査機関がねつ造したものだとして無罪を主張します。
◆最大の争点は「5点の衣類」
最大の争点は事件から1年2カ月後に工場のみそタンクから見つかった、いわゆる「5点の衣類」です。
弁護側は「5点の衣類」に残った血痕の赤みに注目し、独自の実験結果などから血痕の赤みは長期間みそに漬かると黒く変色するとして「5点の衣類」は捜査機関によるねつ造だと主張しています。
一方、検察側は1年以上みそに漬かっても衣類に着いた血痕には赤みが残るとして「5点の衣類」が犯行着衣であり、捜査機関のねつ造という主張には根拠がないとしています。
そして27日から始まる裁判は計12回予定されていますが「5点の衣類」についての審理は年明けになる予定です。
27日の初公判から年内までは犯行に使われた凶器や犯人の逃走経路について、年明け1月頃からはDNA鑑定や取り調べの録音テープ、「5点の衣類」に残された血痕の色などについて証拠調べが行われます。
そして2024年の2月頃からは「5点の衣類」の血痕の色について、それぞれの専門家などへの証人尋問が行われる予定です。
裁判所は2024年3月末までの結審、弁護団の見立てでは6月ごろの判決を想定していますが、証拠調べが長引く見通しで判決は7月頃にずれ込む可能性も出てきています。
死刑が確定して再審となった4つの事件は、すべて無罪となり袴田さんも無罪となる公算が大きくなっていて迅速な審理が求められています。
ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/09eab04473c04727de446daa94b2a48f0bf612ab
引用元: ・一家4人殺害事件…逮捕から57年 袴田さんの再審公判27日から 最大の争点は「5点の衣類」 [夜のけいちゃん★]
本当に冤罪なのかこれ