日本初のミリオンセラー・アルバムとなった『氷の世界」が発表されたのは
1973年。50 年の歳月が流れた。50年というのは大部分の方の
人生の半分以上となる大変長い年月だ。
現代のミュージシャンたちの活動寿命が伸びたので“50周年記念”と銘打たれた
アルバムも増えてきている。だが、その多くは懐しさこそ感じさせてくれる
ものの時による風化をまぬがれていないものは少ない。
現在、『氷の世界』を聴き直すと、時による風化が少ないことに驚かされる。
そうなっている要因のひとつが詞の完成度の高さだ。
『氷の世界』の有名曲「心もよう」ひとつを見ても、現代に通じる普遍性を
この詞は獲得していると思う。風俗や流行は時と共に変化するが、
変わらない人の心というものがあるとぼくは信じる。井上陽水はある意味、
人の心を語るミュージシャンで、それ故に彼のほとんどの楽曲は
普遍性を獲得しているのだと考える。
◆「傘がない」50年が過ぎても全く風化していない
井上陽水のレパートリーには名曲が数多くあるので、それらから極私的3曲を
選ぶのは難しい作業だった。そこで彼のレパートリーだけでなく、包括的に
彼の音楽活動を俯瞰して選曲をしてみた。
まずは本人名義の初のアルバム『断絶』から「傘がない」を選んだ。
人間の8割は自分の人生や個人的なこと以外は無関心だと思う。
悪い意味か良い意味なのかは分からないが、社会や政治に関わるより、
日々の流れに身を任せている人たちは多いと思う。メッセージ性を持つ歌を
歌うミュージシャンは、少しでも自分の世界だけでなく、
外界に目を向けるように促す曲を作る。
「傘がない」はそういったミュージシャンたちが作るメッセージ・ソングと
真逆の歌だ。 雨が降っているのに傘がない。それが問題だと歌われる。
そこに人間の真理が描かれていると思う。
メッセージ性を拒否したメッセージ・ソング、
それが「傘がない」なのだ。
そしてこの曲は50年以上過ぎた現在でもまったく風化していない。
◆「飾りじゃないのよ涙は」中森明菜の突っ張りイメージ
極私的3曲その2は中森明菜に提供して大ヒットとなった
「飾りじゃないのよ涙は」だ。 同世代のアイドル、松田聖子に対して
中森明菜はどこか突っ張ったイメージがあった。そ んな彼女の
突っ張りイメージと「飾りじゃないのよ涙は」はぴったりフィットしていた。
“自分は中森明菜さんのことはテレビで観る以外良く知らないけど、
テレビから伝わってくるイメージから何となく曲が出来た”
こう井上陽水は語っている。後に陽水自身もセルフカヴァーした。
『歌う見人(ケンジン)』というカセットブックでは
「Tangerine Summers」という英題にして、英語で歌唱している。
この曲にも思春期のある少女が持つ心を語る普遍性がある。
以下はソース
引用元: ・【井上陽水】中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」は「テレビからのイメージで何となく出来た曲」 井上陽水自身は英語でもカヴァー
明菜「ダイヤと違うの涙は」
これだよなぁ…
事務所の戦略
陽水出るの?なら観る!
井上陽水 最新曲
再生回数 10万
井上陽水youtube公式
登録者数 3万
井上陽水ファンが
井上陽水を捨てたくせにw