東京ガールズコレクションをわがまちで　2500万円をかける期待

　モデルで俳優の中条あやみさんがランウェーをさっそうと歩く。モデルの「みちょぱ」こと池田美優さんも登場した――。今年2月に和歌山市で開かれたファッションイベント「東京ガールズコレクション（TGC）」の一場面。来年2月にも同市で予定されていて、開催には市だけでなくPRなどのための負担金を予算計上した県も新たに加わる。　2月のイベントは、人気モデルやアーティストらが次々と登場し、会場には約8200人が訪れた。主催者発表では、会場のほか、LINEでの生中継の視聴者らを合わせて約139万6千人が体感。市のPR効果は広告費換算で約20億2400万円、経済波及効果は約3億5千万円という。

■東京ガールズコレクション、各地で開催
TGCは2005年に首都圏で始まった。15年には、「TGC地方創生プロジェクト」が発足。東京の「最先端」を体感してもらうほか、地域の情報を全国に発信してもらうなどして、地方創生につなげるという。

これまで北九州市や、広島市、富山市、静岡市などで開いてきた。関西では今年2月の和歌山市が初めてだった。

TGCは民間企業の「W　TOKYO」（東京）のメンバーらでつくる実行委員会が主催するが、開催地だった和歌山市は費用の一部を負担した。来年2月の開催にも2500万円を負担する。

市観光課によると、メディアへのPRや宿泊客増加への仕掛け作りなどへ期待を寄せる。担当者は「経済効果が一定あり、若い世代からは喜びの声も上がった。取り組みを拡充することでさらなる効果が見込める」と2年連続で市が費用を負担する理由を挙げた。

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朝日新聞　2023年10月28日 10時00分
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