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ブルガリア出身の鳴戸親方は現役時代、身長204センチの恵まれた体躯で100キロ以上ともいわれる驚異的な握力を誇った。初土俵から3年後の2005年に大関となるスピード昇進を果たしたが、その後は伸び悩んだ。
「琴欧洲は規格外の身体能力で将来を嘱望されていましたが、いかんせん気が弱かった。ここ一番で硬くなり、ちりを切る腕が震えてしまう。かど番を7度経験し13年に大関から陥落。翌14年に引退した後、現在の鳴戸部屋を17年に設立しました」(スポーツ紙記者)
「飛び降りて死にたいくらいの精神状態だった」
そんな気の弱さがたたってか、鳴戸部屋は収拾がつかないほど荒れた事態に陥っているという。
「8月に北欧山(26)、9月に櫻井(26)と安齋(21)という3人の幕下が立て続けに辞めてしまいました。中でも安齋は若く、関取を狙える実力があったにもかかわらず、夜逃げの末の引退でした。さらにいま2人が引退の意向を申し出ています。若い衆たちは、欧勝馬の度を越したシゴキが許される部屋の現状に辟易しているのです」(鳴戸部屋関係者)
そこで、安齋のもとを訪ねてみると、
「本当はまだ相撲をとりたかったけれど、飛び降りて死にたいくらいの精神状態だったんです。正しい引退理由が説明されていないので、誤解を生むのを避けるためにもお話ししたい」
と語り、こう続けるのだった。
「欧勝馬が稽古で暴力的な攻撃をしかけてきました。具体的には、けがで手術した後の右肘をわざと狙って腕を抱え込み、折ろうとしてくる。こちらは再起不能にならないように、力を抜いて倒れるしかない。でもそうすると、“やる気あんのか”と罵声を浴びせてくるんです」
稽古で負けた腹いせに張り差しを食らわされ、それが右目に入り、視力が落ちたこともあったとか。
モンゴル出身の欧勝馬は日体大の4年時、学生横綱に輝いている。21年に初土俵を踏んだ後、早くも翌年には十両へと昇進。実力は申し分ないが、かねて素行が問題視されてきたとのこと。前出の鳴戸部屋関係者が明かすには、
「欧勝馬は部屋の力士を仲間だと思っていない。特に関取になってからは態度がひどく、兄弟子を“オマエ”呼ばわり。安齋の他にもけがした部位を執拗に狙われたり、上から乗っかられ胸骨を折られたりした被害者が何人もいます」
安齋は鳴戸親方の非をこう訴える。
「親方は欧勝馬の非道な行いを見て見ぬふりでした。稽古で明らかにやり過ぎている時、下を向いて目に入れないようにしているんです。耐え切れなくなった私は8月14日に部屋を飛び出しました。その後、親方と話し合いましたが、“昔はそういうものだった”と言われた挙句、夜逃げを叱られる始末でした。欧勝馬から守ってやるという言葉は最後まで一切なく、引退を決意したんです」
安齋の断髪式は9月5日に開かれ、写真を撮ることすら許されず、ものの5分で終わった。
鳴戸親方の携帯を鳴らすと、こちらが名乗った瞬間に切られてしまう。質問状への回答もない。
かつての弟子の心の叫びに、どうかがっぷり四つで応えてくれまいか。
「週刊新潮」2023年11月2日号 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5815e8af9f7df8ad6131e916ed23bb2ce1fa2e
引用元: ・【相撲】元力士が琴欧洲・鳴戸部屋のパワハラを告発 「兄弟子にけがした腕を折られそうに」 8月以降引退力士続出 [ニーニーφ★]
そいつを他の部屋に移すしたないやん