https://news.yahoo.co.jp/articles/7753e3baa1e14646692faa2430fc8b3daa8c8ad2
大変なことをしてしまった――。兵庫県丹波篠山市で5月、技能実習生だったベトナム人女性(22)が死産した乳児の遺体をトイレに遺棄した事件。「妊娠すると帰国させられる」とのネット情報を信じ、相談もできないまま犯行に及んだという。実習生の受け入れが広がる中、妊娠・出産を巡って誤った情報に惑わされたり、実際に不当な扱いを受けたりといった問題は各地で広がっており、関係者は「実習生は慣れない土地で一人で思い悩みがち。孤立させない対策が必要だ」とする。(上田裕子)
【図表】不利益な取り扱い禁止の説明を受けたか
女性は昨年10月、「家計を支えるため、給料が高い日本で働きたい」と来日した。同市内で働き始めたが、しばらくして妊娠が判明。勤務先の社員寮の共同トイレで乳児を死産し、下水道に流して遺棄したという。
マンホール内を点検する業者が遺体を発見し、県警が死体遺棄容疑で逮捕。9月、地裁で懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。
判決では、女性の心情を「『産みたい』との思いと『産んでいいのか』という迷いの中で揺れていた」と推察した上で、「ネット情報を信じ込み、借金までして日本へ送り出してくれた母親のことを思うと周囲に相談できなかった」と事件に至った背景を指摘した。
「妊娠は極めてデリケートなこと。相談するのは相当ハードルが高い」。受け入れ先企業を監督する「監理団体」の職員で、この女性のサポートにあたってきた男性(61)は、読売新聞の取材にこう話す。
これまでに約1200人の実習生を支援してきた中で、妊娠したケースも数例あった。多くの場合はパートナーの収入を頼りに産休を取得したが、判決によると、今回の女性は、父親とみられる元交際相手から「自分の子なのか」と疑問を呈されるなど見放されてしまったという。
「父親の協力がないと生活は立ちゆかない。仕送りを期待する家族の元にも帰りづらく、どうしてよいか選択肢が見つからなかったのだろう」とおもんぱかる。
引用元: ・「妊娠したら帰国だよ」間違った情報を信じて嬰児を下水に流したベトナム人実習生 [866556825]
収監の方が強制送還よりマシってことか