2023年11月13日 19時17分
歌舞伎俳優・中村獅童(51)の次男、小川夏幹(おがわ・なつき=3)くんが初お目見えする東京・歌舞伎座「十二月大歌舞伎」(3~26日)の超歌舞伎「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」の取材会が13日、都内で行われた。
この取材会で獅童は、夏幹くんの手に障害があることを初めて明かした。「生まれたときから、両手の小指が欠損しています。自分から歌舞伎の道に進みたいと言った。舞台に立つと見えてしまいますから。包み隠さず正直にお話するべきだと思いました。お話するのは、これが最初で最後です。かわいそうとか同情して欲しくない」と公表に至った理由を説明した。
これまでに指を2度手術。薬指と小指がくっついたような状態になっているといい「骨を切り離す手術と形を整える手術をした」と話すが、夏幹くん自身はまだ自分の手のことを自覚できていないという。「いずれ本人には話すときがくると思っている。障害、ハンディキャップというよりチャレンジと受け止めてもらえれば」いろんな思いがこみ上げたようで、途中で涙ぐむ場面もあった。
また超歌舞伎に関して、12月の公演をもって「見納めと思ってもらって構いません」と最後にすることを明らかにした。
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中村獅童次男の小川夏幹くん、12月歌舞伎座初の『超歌舞伎』で初お目見得 獅童が生まれながらの両手小指の欠損を公表「1つの個性」
https://www.oricon.co.jp/news/2302107/full/
改めて「報道の方も、これをどう報道するのか戸惑うと思う」とする。「歌舞伎もそうですけど、時代を変えていきたい。価値観、マイノリティ、コンプレックスなどの問題を1つの個性として受け入れられるような社会になってほしい。せっかく人前に立たせていただく職業なんですから。これだけグローバルな時代になった。1つの光、同じような境遇の方たちに勇気を与えるような存在になってくれればうれしい。そんな思いで公表することにしました」とする。
続けて「僕らは生まれてから普通に過ごして参りました。コロナ禍で緊急事態宣言で家族でいる時間も長く、夫婦でいろんな話もできました。歌舞伎役者になりたいと言ったわけですから、けいこに励んで一生懸命、前を見据えて力強く生きていってほしい」と夏幹くんにメッセージ。「『障がい者』、『ハンディキャップ』とか、いろいろな言い方がありますが外国では『チャレンジド』という言い方がある。『チャレンジド』ってカッコいいなと思います。前を見据えて、チャレンジする精神は僕もその気持ちを忘れたくない。超歌舞伎を歌舞伎座でやるのはチャレンジなので」と力強く語った。
「昔の時代だと、そういう子どもはなるべく表に出さない方がいいと言われていた時代もあったのかもしれないですけど、もうそういう時代じゃない。もうグローバルな時代。堂々と普通に接するのが1番。同情されたくないですし、かわいそうな役者として見ないでください。一般の子役。同じように、いち歌舞伎役者として、温かく見ていただきたいです」とファンにメッセージ。報道陣に向けて「これを言うことで、感動的にとらえていただきたいとか、一切ない。そこだけは強調させていただきたい。自由に書いていただきたい。今言ったことを包み隠さず、全て僕の言ったとおりに報じていただけたら、こんなにうれしいことはないです」と報道陣に伝えると「このことに関して全てお話しますけど、もう僕らにとっては普通のことなので、このことをお話するのはきょうで最後にしたいと思います」としていた。
引用元: ・【歌舞伎】中村獅童、次男の障害を明かす「生まれながらに両手の小指が欠損」「温かく見ていただきたい」12月に歌舞伎座で初お目見え [muffin★]
指積めする理由もそこにあったような記憶だけど