【熊】「見つけたら、ためらわず撃て」 マタギも恐れる冬眠しないクマとは

1: nita ★ 2023/11/16(木) 22:04:50.98 ID:mOJmG2c49
11/16(木) 13:44配信
毎日新聞

 今年、東北地方や北海道など各地でクマによる人的被害が後を絶たない。やがて彼らが冬眠すれば惨事も収まるはず――と思ったら、眠らないクマがいるらしい。どういうことか。識者に尋ねた。

 まず話を聞いたのは、森林総合研究所四国支所(高知市)の支所長、岡輝樹さんだ。岩手県でクマの生態について調査研究を手がけた経験がある。

 岡さんによると、秋口にたくさん栄養を取り、十分に体を太らせた上で、木のうろや土の中に潜って春まで過ごす。これが一般に知られるクマの冬眠だ。「途中で起きて餌を探すことなどはせず、じっとしています」

 北海道に生息するヒグマや東北などのツキノワグマにも共通した生態で、岩手のツキノワグマの場合、早くて11月ごろから翌年5月初めごろまでが冬眠期間になるという。

 ところが、今年は各地でクマの餌となるブナの実の大凶作が伝えられている。

 餌が乏しい分、エネルギー消費を抑えるため早めに冬眠するクマもいるとみられる一方、岡さんは「十分に食べられず、準備できないクマが、なかなか冬眠せず動き回ることもありえます」と話す。過去には12月や1月の目撃例もあるという。

 クマが冬にも出没する背景は他にも考えられるといい、それが人の多い市街地などに出現する「アーバンベア」だ。人里で繰り返し生ごみをあさるなどするうち、その環境に慣れてしまい、人をあまり警戒しなくなるというのだ。

 岡さんは「冬場も住宅の生ごみ処理を徹底するなどして、クマを寄せ付けないようにする必要がある」と注意を呼びかける。

    ◇

 「マタギなどの間では『穴持たず』と呼ばれるクマの存在も知られています」

 そう教えてくれるのは、狩猟文化を長年研究している東北芸術工科大(山形市)の田口洋美名誉教授(環境学)だ。田口さんによれば、たとえ木の実などが豊富な年であっても、肉食を好むクマは一定数存在するという。

 肉食化したクマと言えば、北海道東部で2019年から4年間にわたり放牧中の牛60頭以上を襲い、コードネーム「OSO(オソ)18」として恐れられた雄のヒグマが記憶に新しい。

 田口さんは、肉食化したクマのうち、寒くなっても冬眠せずにさまよう一部のクマが「穴持たず」だと説明する。「冬場には餌となる獲物が乏しく、腹をすかせて気が立っています」。動物を襲うことを覚えているため、人も襲うのだという。

 「見つけたら、ためらわず撃つようマタギの間では伝わっています」。田口さんはそう話し、「科学的な調査結果があるわけではありませんが」としたうえで、「『穴持たず』は数十年に1度ほどの割合で出現しているようです」との見方を示した。カナダやロシアなど海外でも同様の行動をするクマが知られているという。

 「暖冬になれば体温が下がり切らず、クマが眠れなくなる事態も考えられます」と田口さん。雪山に分け入る冬スキーなどは特に注意が要りそうだ。

 クマへの厳戒態勢が続く2023年。これから冬の到来で被害が終わると早合点しない方が良さそうだ。【釣田祐喜】

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e0aa65087a4d3de2b1e224840027c141f03b6b7

引用元: ・【熊】「見つけたら、ためらわず撃て」 マタギも恐れる冬眠しないクマとは [nita★]

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