【ＨＨＣＨ】大麻グミ、食べた会社員は「酒を一気に飲んだ感覚」で翌日まで不快感…あすにも規制薬物に指定へ

類似成分　いたちごっこ懸念
　グミを食べて体調不良を訴える人が相次いだ問題で、厚生労働省は２０日、違法な大麻成分と似た合成化合物「ＨＨＣＨ（ヘキサヒドロカンナビヘキソール）」を規制薬物に指定することを決めた。２２日にも指定し、来月２日から所持や使用を禁止する方針だ。規制強化のたびに新たな類似化合物が登場する「いたちごっこ」が続いており、対応の難しさが浮き彫りとなっている。

頭がクラクラ
　「食べて１時間後に頭がクラクラと揺れるような感覚になった」。１０月上旬、東京都豊島区の店舗で販売されたグミを食べた会社員男性（３２）が振り返る。

　グミはコーラ味。食感も一般的な商品と変わらなかった。食べた後、酒を一気に飲んだような状態に陥り、不快感が翌日まで続いた。男性は「軽い気持ちで手を出したが、もう二度と食べない」と話した。

　同じグミは渋谷区の雑貨店でも１袋（１０個入り）７０００円で販売されていた。店によると、８月以降、約３０人に販売。店では大麻に含まれる合法成分「カンナビジオール」（ＣＢＤ）を含む電子たばこ用リキッドも扱っており、そうした商品の愛好者がグミを買っていくという。

　店長の男性は取材に、「健康被害のリスクは客に説明している。耐性がない人は１粒でも危ないので、少しずつ食べるように促している」と語った。

販売停止命令
　グミを製造したのは、大阪市の食品会社「ＷＷＥ」。同社によると、４月以降、自社工場で製造したグミを国内に約５０か所ある卸先の店やネットで販売してきた。商品の袋には「ＨＨＣＨ」と明記されている。

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