しかし結論から言うと、この一連のトラックめいめい氏(以下、「めいめい氏」)による飲酒投稿問題は、本人以上に「周囲の大人」により大きな問題があると、今回の取材を振り返ると強く感じる。
これまでにも述べている通り、めいめい氏は現場5年足らずだ。
社会経験も現場経験も浅いことを考えると、意識や知識の低さは不思議なことではない。
無論、若くてもプロ意識の高い人もいるし、ハンドルを握れば年数やプロアマも関係ないが、社会人やドライバーとして同氏は「成長過程」であり、本人の未熟さに対しては周囲から指摘されこそすれ、批判されるものではない。
一連の件において何より問題だと思うのは、周りの大人たちが彼女の行為を止めるどころか後押したり、利用すらしているところにある。
現在、フジテレビ系列配信サイトFODなどで配信されている「トラックガール」は、めいめい氏が原案・モデルのドラマだ。
その各話には、トラックドライバーや運送業界の「あるある」を紹介しているが、なかには実際の運送業界では現実には起きない、起きたら問題になるようなシーンが少なくない。
なかでも看過できないのが、昨晩飲みすぎてアルコールチェックに引っかかったドライバーが周囲から面白おかしくイジられ、さらに代わりに走った酒好きのドライバー(主人公)への差し入れとして、会社の冷蔵庫にビール1ケースを冷やしておくシーンだ。
実際の通常の現場では、このようなことは絶対に起き得ない。
酒に関するルールのない他業種においても社内に酒を持ち込むことは非常識なことだ。
にもかかわらず、なぜ酒と最も距離を置くべき運送業界をわざわざ酒と絡めて描写するのか。
ましてやアルコールチェックに引っかかったドライバーが、差し入れを運送会社の冷蔵庫で冷やしておくようなシーンをなぜ採用したのか。
業界を知らない人たちがこのドラマを視聴すれば、運送業界を「酒に緩い業界」と誤解する恐れすらある。
同ドラマだけでなく、先月出版されためいめい氏の書籍においても、「疲労」を「最高のつまみ」とするタイトルが使用されているが、前編でも伝えた通り、ドライバーの労働環境はその疲労のせいで酒と近くなりやすくなる。
このような業界の労働背景に配慮することなく、キャッチーなフレーズを安直に掲げてしまうメディア関係者には、つくづく無責任さを感じる。
ドライバーとして未熟な原案者の話を鵜呑みにし、そのまま作品に反映させてしまうのは、ドラマのつくり手のリテラシーがあまりにも低いとしか言いようがない。
めいめい氏のメディア露出に関して、ドラマや漫画以上に問題なのは、いくつかの「報道番組」が酒のイメージのあるめいめい氏を「インフルエンサー」として紹介し、「2024年問題」と絡めて紹介していたことだ。
そのなかには、公共放送であるNHKの朝の報道番組もある。
同番組では、めいめい氏を取り上げるうえで「飲酒姿」は紹介されなかった。
当然である。朝の報道番組で酒を豪快に飲酒するトラックドライバーなど紹介できるはずがない。(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotoaiki/20231122-00374823/
引用元: ・【ネット】フォロワー30万人・女性トラックドライバー、毎日のように飲酒投稿…現場への影響は
創作物に業界の中の人が突っ込みだしたらきりがないし、
業界の中の人は鼻で笑ってればいいよ
本人もアレだが囲いのおっさん共がきもい
飲んでる姿も別に美味しそうじゃないし何が受けてるのかわからない

