防衛省では、軍事活動をする上で海外の裏情報を知ることが重要だとされているため、陸軍の軍人だった藤原岩市(1908年生まれ、1986年没)が、普通の情報機関員では手に入れることができない危険度の高い情報を集めることを期待して創設したのが始まりである。
別班のメンバーは主に防衛省から外務省に出向して、外交官として在外公館に勤務しながら情報収集をしている。
それ以外の身分では、公用パスポート(政府が特別に公務員に発行するパスポート)で海外に渡っている防衛省の関係者も別班の可能性がある。
『VIVANT』で描かれていたような商社マンに扮(ふん)した別班は現在の諜報(ちょうほう)業界を見ていると、実際に存在しているとは考えにくい。
というのも、民間企業に勤務して活動させるよりも、協力者を民間企業の内部に作って情報を取るほうが安全だからだ。
さらに、企業に勤めさせることになると、その後の生活の保障をする必要がでてくる。
協力者を内部に作るほうが資金もかからない。加えて、公安警察でも、現在は潜入捜査をしない。それは別班が民間企業に潜入していないと考える理由と同じだ。
2015年に、イスラム過激派組織IS(イスラム国)が、湯川遥菜さんと後藤健二さんを殺害した時、現地の具体的な情報を日本政府に上げていたのは、別班だといわれている。
公安内部でも、「あのような情報を集めるのは、おそらく別班の関係者が関わっているだろう」との声があった。
あのような危険な場所での活動は別班しかできないと考えられる。ちなみに政府は別班の存在を否定しているが、別班が集めた情報は内閣官房長官と内閣情報官に上がるので、把握しているはずだ。
別班の創設にあたり、旧日本軍の陸軍中野学校(東京都中野区)というスパイ養成機関に所属していた人々が関与していたといわれている。
彼らは日本を守るという任務のためには、時に邪魔者を排除することも辞さなかったといわれている。
引用元: ・【政府は存在を否定しているが・・・】「VIVANT」 監修の元公安警察が明かす秘密組織 「別班」の恐るべき実態
別班はなんで社員を助けてくれなかったの?
なんとかしてちょ
アメリカのCIAですら、中国では活動困難。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H2B_R20C17A5000000/
中国でスパイ活動をしていた米中央情報局(CIA)の情報提供者12人以上が2010年以降、中国当局によって殺害されたと報じた。
拘束された人を含めると計18~20人に上り、中国での米国のスパイ網が壊滅的状況に陥ったとしている。
背景について米政府当局者らは、CIA内の二重スパイが裏切ったのか、外国の現地要員に指令を伝えるCIAの通信網が中国側に破られたのか、まだ解明されていないと述べた。