大差になったけど、想定内の結果でもあった。予想通り、シリアは守って最少失点でしのぎたいというサッカーだった。
自陣深くに多くの人数をかけ、とりあえずクリアしておけばOK。攻撃にはまったくつながらない戦い方だった。
2点、3点と失点を重ねても、反撃しようとする姿勢はほとんど見られない。
中立地のサウジアラビア開催とはいえ、有利な中東での試合だったにもかかわらず、利点を活かそうとしていなかったね。
森保ジャパンが前半に3得点した時点で勝負の行方は明らかで、そこで試合が終わってしまったと言っていいだろう。
後半は、日本がややペースダウンしたこともあって、申し訳ないけど、見ていて眠くなってしまったよ。
アジア2次予選では、グループの2位までが最終予選に進出できる。初戦で日本に0-5で敗れたミャンマーも、リードされても攻撃に出てこなかった。日本以外の3か国は、首位を諦めて2位通過を狙っているんじゃないかな。
シリア戦は日本にとって、ホームで戦っているような展開になった。アジアサッカーの普及のためには、格下との試合も意義がある。ただ、格下の国に進歩が見られない。
これだけ明確な力の差があると、双方にとって強化につながるか疑問だ。
またシリア戦は、テレビ中継がなかった。本来は避けなければならない事態だけど、深夜のキックオフでこの内容では、見ても面白くないよね。
戦う前から日本の勝利が確定しているならば、放送はなくてもいいんじゃないか。そう考えてしまうような、残念な試合だった。
ミャンマー戦後にも言ったけど、実力差が大きいと不要な怪我につながるリスクもある。
制度上、難しいのは分かっていても、アジアカップでワールドカップ予選を兼ね、下位の国・地域のための大会を作り、その勝者が日本などの強豪国と対戦する仕組みにしてほしくなってしまうよね。
https://nordot.app/1099934936592351399?c=768367547562557440
【セルジオ越後】文句なしの内容、これ皮肉
https://news.yahoo.co.jp/articles/77cb572a7c6eb2b658a9c150fa9fec555eaada04
4年前も日本は2次予選を大量得点で突破した。つまり、アジアの弱い国は、4年たってもまったく成長しなかった。
国内にちゃんとしたリーグがない国は、やはり強くならないね。弱い相手と大事なIMD(国際マッチデー)を使って試合をするから、アジア全体のレベルが上がらない。
他の組を見ても、W杯常連国は大勝しているし、だからといって大喜びすることもない。
02年W杯以来、アジアはW杯本大会で16強の壁を破っていない。現状だと、新しい景色はなかなか見ることができないだろうな。
恐ろしいことは、シリアは初戦で北朝鮮に勝ったため、2位まで通過する今回の予選を突破する可能性があることだ。このレベルが最終予選に参加できるとは、恐るべしアジアだね。
引用元: ・【サッカーW杯アジア予選】セルジオ越後 「眠くなったシリア戦、戦う前から日本の勝利が確定しているならば、放送はなくてもいいんじゃないか」