【青森】「老後資金1000万円ためたかった」覚〇剤密売で売り上げを投資信託に…77歳被告「もう年なのでやめる。畳の上で死にたい」

　青森県南地方などで覚〇剤を繰り返し密売したとして、覚〇剤取締法違反（営利目的所持、譲り渡し）と麻〇特例法違反（業としての覚〇剤譲り渡し、譲り渡し）の罪に問われた八戸市柏崎4丁目、無職の男の被告（77）の裁判員裁判公判が22日、青森地裁（藏本匡成裁判長）であった。弁護側の被告人質問で、動機について「客に頼まれると断れなかったし、老後の金を1千万円ぐらいためたかった」と語った。　被告は東京の暴〇団組員から、覚〇剤1グラム約3万円の単価で仕入れていたと説明。仕入れた覚〇剤は約0.15グラムずつ袋に小分けし、一般の顧客には1袋1万円、友人には1袋8千円で販売していたという。

検察側の質問で、2019年に、刑務所を出所して10日後には「出所したのでよろしく」と顧客に電話したことを指摘されると、密売の電話だったと認めた。

被告は覚〇剤の密売で過去6回実刑を受けており、弁護側からの「再犯しないと誓えるか」との質問には、「もう年なので覚〇剤は一切やめる。畳の上で死にたい」と述べた。

被告人質問に先立ち行われた証拠調べで、検察側は被告が内縁の妻に指示し、覚〇剤の売り上げで投資信託240万円分を購入していたことを明らかにした。

11/23(木) 9:00　Web東奥
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