安倍晋三元首相が凶弾に倒れた現場と「留魂碑」へ　民主主義踏みにじるテロは絶対に許さない決意伝える何かを残すべき

安倍晋三元首相が凶弾に倒れた、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口に先日、行ってきました。昨年７月の暗殺事件直後に訪れた際は、近くに献花台が設置され、夜になっても多くの人々が花を手向け、ガードレールに囲まれた現場に向かって静かに手を合わせていました。

北口の整備事業は今年３月に完了し、付近の歩道には花壇が設置され、きれいな花々が植えられていました。ただ、民主主義の根幹である選挙の最中に、元首相がテロによって命を奪われたことを示すプレートなどはありませんでした。

安倍氏の慰霊・顕彰碑「止魂火」

その後、安倍氏の慰霊・顕彰碑「留魂碑（りゅうこんひ）」が設置された市内の三笠霊苑も訪ねました。奈良県選出の国会議員ら有志が建立したもので、大和西大寺駅から５キロ以上離れた場所にあります。碑には安倍氏が生前に書き記した「不動心」という文字が刻まれていました。

関係者に聞くと、現在でも一日に３０～４０人、多い日は１００人以上が献花などに訪れるそうです。一周忌があった７月には一日１０００人ほどの人々が訪ねてきたと聞きました。

大和西大寺駅北口の現場付近にも、歴史的事件の記憶とともに、「民主主義を踏みにじるテロは絶対に許さない」という決意を伝える何かを残すべきだと思います。　（矢野将史）
2023.11/27 15:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20231127-XQOVGKNQPJPD5K7OJRCTXJXG3I/