民間人になってから今の維新を見て思うのは、「他の党に比べたらマシ」ということです。その差というのは、自分が以前所属していたからというわけではなく、「身を切る改革」をまだやっているから。選挙になると、自民党だろうと共産党だろうと、どこも一つだけ同じ公約を掲げて選挙に挑むわけです。それが何かと言ったら「国民の皆さんに寄り添う」ということ。
でも、国民の皆さんに寄り添うと掲げるのなら、同じように、自分たちの特権を改めるべきだと思います。その一番の特権は経費問題。「調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費=旧文通費)」です。あれを月100万円、領収書なしで使っているのは国会議員だけですよ。
民間の人は、起業をしている人でも勤めている人でも、経費の精算は、全部領収書があって、何に経費を使ったかがわかるわけです。それなのに、税金を集める側の人たちにはなぜか使途不明金がある。普通だったら刑事罰が下ってもいいはずです。
維新の場合、かろうじてこれをインターネットで公開しているから、「まだマシだよね」ということなんです。議員定数は、今の時代に合わせるということで、府議会で3割、大阪市議会でも2割の削減をした。議員報酬も平均で3割カットした。ちょっとは、自分たちの身分を改めているということで、大阪では積極的に支持されているのかなと思います。
春の統一地方選挙では維新が躍進したと言われますけど、たしかに市議会が始まって以来の過半数をとりました。これはやっぱり吉村知事、それから新しく市長になった横山さんへの期待値だと思います。でもね、全国の市町村って1700以上あるんですよ。それぞれ定数が10や20ある中での774議席ですからね。もちろん増えましたけど、それで維新の会の幹部が勘違いしちゃ駄目だと思います。
こういうインタビューで、「これからどうしたらもっと議席を伸ばしていけると思いますか?」って言われるんだけど、僕は「教えてくれ」って答えるんですよ(笑)。ずっとやっていたのはね、維新の会の所属議員、特に地方議員が、まずは公約を守る。当たり前だけど、それを守りながら、地道に活動する。それしかないと思います。「足で稼ぐ」しかない。
結局一番、地道に地元で活動してきたのが「自民党」なんです
今まで、第三極と言われたベンチャー政党はいろいろありましたよ。古くは、河野太郎さんのお父さん、河野洋平さんらが結成した「新自由クラブ」。その後は細川護熙さんの「日本新党」、それから「みんなの党」。そういうベンチャー政党が出てきたけど、10年持ったところってないですよ。メディアに掲載された空中戦だけで一時のブームは作れるけど、まあ、続かない。それを反面教師にして、橋下さんと僕のときは、大阪で長く地道な活動をしてここまで来ることができたと思っています。
でも、これを我々以上にやっているのは自民党なんですよ。地方だと「自民党」という看板を掲げて選挙をしている人だけじゃなくて、政党の公認がない「保守系無所属」と言われている人たちも多い。それは、ほぼ自民党の人と思って間違いないんじゃないですかね。
引用元: ・【政治】なぜ維新の支持率は高いのか?…「他の党よりマシだから」と松井一郎氏
自民と同じ公金チューチュー政党だよ
日本人は怒ってる
国民そんな馬鹿じゃないよ