結婚「なんさいからだってしあわせになれる」…子供たちに“冠婚葬祭の多様性” 伝える絵本

読売新聞 2023/12/13 18:28
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20231213-OYTNT50063/冠婚葬祭の様々な場面を通じて、子供たちに多様性を認めることの大切さを伝えようと、熊本市の冠婚葬祭業セルモが、初めての絵本「どっち？のこたえ」を出版し、県教育委員会に１０００部を寄贈した。熊本、大分、鹿児島県の書店などで販売しており、イラストを担当したインスタグラマーのつむぱぱさん（東京）は、「子供たちが考える力を育むきっかけになればうれしい」と話す。（西田忠裕）

「冠婚葬祭は、生まれ変われる」をテーマに、多様性を認める社会の推進を目指し、５５周年記念事業の一環として企画した。
広告会社を通じて、ＳＮＳで１００万人を超えるフォロワーを抱えるつむぱぱさんに作画を依頼した。

絵本では、例えば結婚する若者と高齢者のそれぞれのイラストに、「けっこんしきをあげるねんれいどっち？」と文章を載せ、「なんさいからだってしあわせになれる。」と回答している。

同社が２月に行ったインターネット調査でも、小規模な家族葬や自由な服装での結婚式など、利用者にも多様な需要が生まれているという。

熊本市内で９日に贈呈式があり、司会の村上美香アナウンサーの問いかけに、出席したつむぱぱさんがお礼を述べた。
県内の幼児教育施設などに配布する予定で、本を受け取った県教委の古田亮・総括審議員は「しっかりと活用したい」と述べた。大分、鹿児島県教委にも１０００部ずつを贈る予定。

絵本はＡ４変形３２ページで、「絵本の日」の１１月３０日に発売した。初版５０００部で、税込み１４３０円。営業エリアの３県のほか、インターネットでも入手できる。
同社の高田大輔取締役は「親子で多様性について考える一助になってほしい」と話した。問い合わせは同社へ。

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