https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ca5c11a4b7ecdfbaa7eba26a02035ffbc07055
12/23(土) 10:05配信
きっかけは社内の「タバコ休憩」
Chantakuさんが製作した「肺皿」【写真:X(@Chantaku04)より】
四角い透明な樹脂に刻まれたのは人間の“肺”――。リアルな形状が彫られた作品がXで話題になっている。その名も「肺皿」。使用する場合にはなんとも言えない気持ちになりそうだ。インパクト抜群、シュールな作品を生み出した投稿者に製作の経緯を聞いた。
【写真】燃えにくい材質を利用して再開発…Chantakuさんが話題となった肺皿の改良に挑む様子
https://encount.press/archives/559819/2/
「驚きました。こんなにも多くの共感と熱量をいただけるとは思っていなかったので。スマホの画面からあふれる通知の洪水に、気分が浮つきました」。投稿者のChantaku(@ Chantaku04)さんは予想外の反響に率直な胸の内を明かした。
「大掃除してたらコロンと出てきました。昔作った肺皿。」と題した投稿。「アクリルブロックから削り出して作ったもの。割と良い味出してるな…」と自画自賛した通り、喫煙の危険性を伝えることができる画期的な作品には「灰皿全部これにしたらいいのに」「凄くいいアイディアの灰皿」「面白い!というか発想の勝利!」「ブラックユーモアがキレてて最高ですね..」など反響が集まっている。
製作者のChantakuさんは普段、会社員として勤務。主に樹脂の加工をし、製品や試作を作っているそうだ。時には設計・デザインから自身で担当することもあるそうで、今回の作品のクオリティーの高さにはいかにもうなずける。
製作の経緯は上司や同僚がとっていた「タバコ休憩」だという。「当時社内で全面禁煙令が出されており、行き場を失ったスモーカーたちがしびれを切らせて外に出て行きました。その全面禁止令が逆に長いタバコ休憩の温床に。私は吸わないので、彼らがタバコ休憩を取り、なぜ私はずっと働いているのか疑問に思ったときには、少しばかり怒りを覚えました(笑)」。
ひょんなところから生まれた不満とうっぷんを原動力に、「肺皿」の開発に着手。ちょうど3Dモデリングの勉強をしていたのも製作した1つの理由だったと明かす。「モデリングがほぼ初心者だったので、肺の輪郭を作るのに苦労し、また切削加工のデータを作るのにも時間がかかりました」と開発の苦労を吐露した。
デザイン、目的と完璧だが、気になるのは利便性。実際に喫煙者である後輩に使用してもらったようで、「灰皿にしては小さいので、灰の処理が手間だとクレームを受けました(笑)」と辛口評価を受けたそう。それでも、「デザイン自体は気に入ってくれたようです。実際に使用するとタバコの火がアクリルを燃やしてしまう危険性はわかっていつつも、タバコの火を押し付け、どんどん溶けて形が歪んでいく様は見てみたいものだと思いました」と振り返った。
本人も「樹脂なので、タバコ吸うたび黒く、そして溶けてボロボロになっていくなんとも余計なお世話デザイン」と記した通り、喫煙者が使用するにはかなりのストレスになりそうな逸品。「この肺皿を好んで使い、そのなれの果てをアートにする。という遊び心のある考えは、他にも共感できる人が多そうな気がしていて、その時点で抑制にはつながらないかもとも思いました(笑)。逆にステータスにしてしまいそうな気がします」と逆効果になってしまう懸念も口にしたChantakuさん。実際に「もし私が喫煙者なら引火に気をつけて肺皿を使い、黒々と溶け、ゆがんだ肺皿を額縁に納めて作品にしていると思います」と自らの使用法を想像し、笑った。
20日現在で1万件を超える“いいね”を獲得したこの投稿。見事大バズリしたChantakuさんはこれからの希望をこう口にした。「プライベートでは3Dソフトを使ってデジタル造形をし、3Dプリンターでキャラクターを出力しています。最近は専らセミの幼虫のキャラクターを作り、彼らの地下世界を作っていくことに没頭していて、それがもう楽しくて仕方がなく、私の今の遊び場となっています。フォロワーの皆さんから良い反応もいただけているので、来年2月にあるワンダーフェスティバルに出展する準備にただいま全力で燃えています(笑)」。
いまや1箱の価格が500円を超えるタバコ。禁煙を考えている人にはうってつけかもしれない。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム
引用元: ・【煙草】灰皿ならぬ“肺皿” 斬新すぎるアイデアが話題…製作のきっかけは「タバコ休憩」への不満 [少考さん★]
タバコや灰が肺に貯まるようにすればいい
まあ好きにすりゃいいんだが