「これらの社交活動に参加しなければ、生存と繁殖の能力に影響が及ぶ可能性がある。これは、FOMOが私たちの進化的遺産の一部であることを浮き彫りにしている」と述べている。
研究チームによれば、FOMOのレベルが高まると、そうした不安を回避し短期的な性的関係などの社会的つながりを求める欲求に拍車がかかることが示唆されている。
以下は、FOMOがカジュアルセッ〇スを後押しする2つの主な理由だ。
1. FOMOの進化的起源
研究チームは、FOMOレベルが高い人ほど、より高い社会的地位への憧れ、性的競争意識、そして多数のカジュアルな性的出会いをする高い意欲を示すことを発見した。これらの行動は、社会的に排除されることを回避し、社会的・生殖的リソースを素早く確保し、さらには奪い合うという進化的な必要性からきているのかもしれない。これらのリソースは、歴史的に高い社会的地位の指標であると同時に、社会集団における生存の手段でもあった。
デイビスは「社会的、経済的、恋愛的な機会は無限にあるわけではない。人は、社会的、経済的、交配的に価値のあるリソースを(程度はそれぞれだが)奪い合う必要がある。FOMOは、他者の社会生活、職業生活、恋愛生活で何が起こっているかを私たちに知らせると同時に、私たちが望むリソースを奪い合うよう促すものだと私たちは考えている」と説明する。
「性的FOMO」は、性的な機会を逃すことへの恐怖から生じるもので、複数のカジュアルな性的関係を好むことに拍車をかける。
他の研究では、FOMOレベルの高まった人は、チャンスをつかんだり、劣等感を避けたりするために、自分の魅力を強調したり、ライバルとみなす人を軽蔑したりして、性的競争に参加する傾向があることが示唆されている。
2. ソーシャルメディアの欺瞞的な誘惑
ソーシャルメディアの出現により、人はネット上の他人と自分の生活を比較するようになった。その結果、自分が持つ性的な機会と、自分が持つ必要があると考える性的の機会との間に、進化的なミスマッチが起きている。
デイビスは「社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)は人間の根源的な動機だが、現代社会ではテクノロジーの進歩によって不健全な形で引き起こされている」と言う。
2019年の研究によれば、退屈やFOMOの経験は、うつや不安だけでなく、スマートフォンの問題のある利用方法とも関連している。FOMOを感じ、社会的支援の欠如を感じている人にとって、ソーシャルメディアは特に魅力的なのだろう。それが、感じている社会リソースの欠如を過剰に補い、性的関係の必要性を強めているのかもしれない。
2019年の別の研究によれば「FOMO度が高い青少年ほど、見知らぬ人や知り合いにヌード画像や動画を送信する傾向が強く、性的リスクテイクや性的に自由な行動が多くなり、カジュアルな性的関係や短期的な性的交渉を持つ傾向にあることが示唆される」という。
ソーシャルメディアはしばしば、自己の社会的資本を高めるために使われたり、恥や劣等感を避けるための自己宣伝や性的競争を助長したりする。
SNSは、他人に関する社会的情報への絶え間ないアクセスを提供することで、性的競争やカジュアルセッ〇スを促している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99ce0b95a56a4046cb4743d74836f16aace05a0e
引用元: ・【研究】「周囲から取り残されてしまうことへの不安」が高まると、性的欲求に拍車がかかる
しかもフォモかよ!