その後もこの流れは続き、30年には4200万台に達し、世界の自動車市場の実に44%を占めるとみられている。社会が新技術をどう受け入れるかを示す「技術採用曲線」でEVは今、飛躍的に普及が進む「アーリー・マジョリティー段階」にある。
ノルウェー、フランス、アメリカの一部の州など30以上の国・地域が40年までにエンジン車の販売を禁止すると宣言している。中国も35年までに禁止するという。今後20年ほどで自動車市場のほぼ100%をEVが占めるようになる、との予想もあながち誇張ではなさそうだ。
20年にはアメリカで購入できるEVは約200車種だけだったが、24年には500車種を超えるという。
維持費はどうか。この4年間、妻のテスラと私の起亜(走行距離は合計で13万キロ以上)の維持費は実質ゼロで済んだ。
EVには補修が必要になるような機械的な部品がほぼないので、維持費がかからない。実際、EVを購入して走らせるコストは、走行距離1キロ当たりでエンジン車より約40%安上がりで済む。私たち夫婦は維持費を年間1000~3000ドル節約し、加えて燃料代で2000ドル節約できている。
EVの充電コストは同じ距離を走るためのガソリン代と比べ、3分の1程度で済む。1キロ当たりのEVの走行コストは24年も下がり続けるだろう。
航続距離に対する不安もEV購入をためらわせる大きな要因だ。この不安には2つの要因が絡む。バッテリーが持つかどうか、そして充電ができるかどうかだ。
けれども一般的なEVの航続距離は400~500キロで、もっと高価なEVなら1回の充電で800キロ走れる。平均的なアメリカ人が車を走らせるのは1日60キロ程度なので、バッテリー切れで立ち往生などという心配はない。
EVの航続距離は毎年10%のペースで延び続けている。リチウムイオン電池から新型の全固体電池への転換に伴って、さらに延び続け、数年後には航続距離800キロが当たり前になるだろう。
充電スタンドでは今や15~30分でフル充電が可能だ。世界的に充電施設の整備が進んでおり、アメリカでは現在の約400万カ所から30年には3500万カ所に、900%近く増えると予想されている。
懸念すべきは日本の自動車業界がEV開発で世界に後れを取りかねないこと。トヨタが水素を燃料とする燃料電池車(FCV)に注力する方針を打ち出したのは痛恨の戦略ミスだろう。
FCVは今のところEVと競争できず、マスマーケットへの進出にはまだ何年もかかりそうだ。世界のEV市場が爆発的に拡大するなか、日本の自動車大手はEVの開発投資で大きく出遅れた感が否めない。
私たち夫婦が19年にEVを購入したときには、アメリカでもEVに乗るドライバーは少数派だった。だが今や、世界中で一気に普及が進む転換点を超えつつある。温暖化が制御不能になる転換点よりわずかに早かったのはもっけの幸いだ。(抜粋)
引用元: ・【論説】「もうEVに乗り換えるしかないのに、日本って…」…元CIA
乗らない人達のおかげなんやで君らEV少数派は
日本の技術なしではもう頭打ちなんで必死なのが悲しい
気の毒なことだw