岸田首相「党自らが変わらないと」安倍派裏金問題受けた政治刷新本部初会合で訴える

1/11(木) 12:04配信

自民党の「政治刷新本部」初会合であいさつする岸田文雄首相。左は菅義偉前首相（撮影・中山知子）

　自民党は11日、安倍派など党派閥の政治資金パーティー裏金事件の再発防止策や派閥のあり方などを協議するために設置した「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。

　自ら本部長を務める岸田文雄首相（自民党総裁）は冒頭あいさつで、2021年の党総裁選に出馬した際に訴えた党のガバナンス改革に触れ「あの頃の原点に立ち戻って、この（政治資金）問題に取り組む。この問題を最重点課題として取り組んでいきたい」と訴えた。「国民の信頼を回復するため、日本の民主主義を守るためには自民党自らが変わらないといけない」とも、出席者に呼びかけた。

　首相は「現在、政策集団パーティーや自民党の政治資金をめぐって、国民の厳しい目、疑念の目が注がれている。われわれはこの自民党の現在の状況は極めて深刻と強い危機感を持ち、一致結束して対応していかなければならない」と主張。政治刷新本部について、最高顧問の麻生太郎元首相、菅義偉元首相、党執行部、中堅、若手という幅広い構成にしたことに触れ「今回の事態の原因を踏まえながら再発防止を掲げていくのは当然だが、政治資金の透明化の拡大、政策集団のあり方に関するルール作りと、幅広く議論を深めて頂きたい」と呼びかけた。

　外部有識者も交えた議論で「透明性も高めないといけない」とした上で、「2021年の総裁選の際に、私自身、民主主義を守るためには自らが変わらないといけない、国民の厳しい声、信頼回復には、こうした自ら変わる覚悟を持たないといけないと訴えた。自分自身、あの頃の原点に立ち戻って、この問題に取り組みたい」とも呼びかけた。

　会合には執行部メンバーのほか、無派閥の菅氏や小泉進次郎元環境相、三原じゅん子元女性局長をはじめ青年局、女性局の経験者、中堅、若手ら38人が出席した。1月中に中間とりまとめを行うというが、派閥のあり方などをめぐり意見対立が予想され、国民に納得感がある対策が取られるかどうかが焦点だ。【中山知子】

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