【新しい研究】過去2年以内に体重減少があった人は、最近体重減少がなかった人と比較して、その後12 か月間でがんのリスクが著しく高かった

かかりつけ医を訪れる患者の多くは、最近の体重減少の病歴を持っています。がんの発見率が上昇する中、最近米国医師会ジャーナルに掲載された新しい研究は、最近の体重減少がその後12カ月間のがん診断の過剰に関連しているかどうかという問題を扱っている。

米国の平均余命が延びていることは、今日の死亡の5人に1人ががんによるものであることを意味しており、そのほとんどは症状が出始めてから診断されています。

発症時によく見られる症状の中には意図しない体重減少があり、これはその後のがん診断のリスクの上昇と関連しています。

この研究には、看護師健康調査に参加した少なくとも40歳以上の女性が含まれ、38年間追跡調査され、医療専門家追跡調査に参加した同じく40歳以上の男性が28年間追跡調査された。

すべての参加者は、年に 2 回記録された体重によって決定される体重変化についてチェックされました。

この研究には157,000人以上の参加者が含まれ、年齢中央値は62歳でした。
70％以上が女性で、95％が白人でした。追跡調査は合計 164 万人年 (PY) を対象としました。

新たに癌と診断された患者の約 5% は、癌と診断されるまでの 12 か月間で体重の 10% 以上減少しました。

この累積期間中に、新たにがんと診断された人は約 16,000 人で、年間 100,000 人あたり 964 人でした。

しかし、最近の体重変化から12か月以内に診断された人に限定すると、発生率は10万PYあたり1,300人に増加し、体重の10％以上に達した。

対照的に、過去 12 か月以内に体重が減らなかった人の癌の発生率は 100,000 年間あたり約 870 人でした。したがって、最近体重が 10% 以上減少した人々の間では、10 万 PY あたり 500 件近くの過剰症例があった。

意図性によって分類すると、意図性マーカーが低く、過去 12 か月間でこの量の体重を減らした人のがんの発生率は 10 万単位あたり 2,300 人近くでしたが、体重を減らさなかった人の場合は 10 万単位あたりわずか 1,200 人でした。

つまり、意図せずに体重を減らした人々の間では、10万PYあたり新たにがんと診断される症例が1,500件近く増加したことになる。

体重が減少した人のがんは、上部消化管、つまり食道、胃、肝臓と胆道、膵臓に発生する可能性が最も高かった。

これらは、最近の減量カテゴリーでは 100,000 年間あたり 173 人でしたが、その他のカテゴリーでは 100,000 年間あたりわずか 36 人でした。

したがって、減量グループでは 100,000 PY 当たり約 140 件の過剰があった。

これらのがんは、今後 2 年間、意図しない体重減少を起こした人々の間でより高い割合で特定され続けました。

他のがんも同様のパターンを示し、肺がん、血液がん、結腸直腸がんではそれぞれ10万PYあたり105例、80例、63例の群間差があった。

体重減少が多ければ多いほど、発生率は高くなりました。男女間や他の病状の有無に大きな差はありませんでした。

また、体重を5%から10%減少させた人々では、体重を減らさなかった人々と比べて、その後6か月間でがんの発生率が高かった。

しかし、体重減少の程度とがんの進行度は関連していませんでした。

体重減少と喫煙歴も、喫煙歴のない体重減少よりも高いがん発生率を予測しました。

「過去 2 年以内に体重減少があった医療専門家は、最近体重減少がなかった医療専門家と比較して、その後 12 か月間でがんのリスクが著しく高かった。」

このグループで最も一般的なタイプは上部消化管癌でした。

https://www.news-medical.net/news/20240123/Significant-link-found-between-recent-weight-loss-and-increased-cancer-risk.aspx

最近の体重減少後のがん診断
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2814132