就学期はトラブルなく過ごせていても、社会に出ると困難に遭遇するケースも。
専門医が「境界知能」における青年期の困難の実例と対応、社会で必要な支援について解説します
IQが70~84の「境界知能」、いわゆる「知的ボーダー」の人は、日本で約1700万人、約14%もいるとされています。こうした人たちが本当の困難に直面するのは、社会に出てからです。
「境界知能(知的ボーダー)」の人たちは、障害者雇用と一般雇用のはざまで就職できずに苦しんでいます。
【中略】
境界知能の人の一番の大変さは、学生時代よりも一般社会に出てからになります。
なぜなら、障害者雇用と一般雇用のはざまで、どれほど努力しても仕事に就くことができないケースが出てくるからです。
障害者手帳を取得すれば「障害者雇用枠」で就職支援や斡旋を受けられますが
境界知能だけでは手帳を取得できないため、就労支援を受けることができないのです。
例えば、学生時代は休まず出席したり、家族のサポートを受けて課題を欠かさず提出したりすることで、境界知能であっても進級・進学することができるでしょう。
しかし、社会人として求められるのは、突発的な出来事にも柔軟に対応できる臨機応変さです。
境界知能の人は、「臨機応変に行動する」のが苦手なことがよくあります。専門的な言葉で言えば「経験を実生活に生かせない」のです。
実際の日常生活では、つぎのような「困難」を抱えるケースがあります。
例えば、「収支の概念」が希薄な場合、スーパーに行って自分の所持金を超えた買い物をしてしまう場合があります。
あるいは、一人で電車に乗ることはできても、人身事故などで急に止まってしまったら、別のルートで帰ることを思いつかずに、帰れなくなってしまう人もいます。
私がこれまで診てきた患者さんには「アルバイトで時給が50円上がったから、これからは1日1000円多く使える」と喜んでいた人がいました。
しかし、1日8時間の労働で時給が50円上がっても、1000円多く使えるようになるわけではありません。
別の患者さんは「1個300円の物がバーゲンセールで3個1000円になっていたら、あなたは買いますか?」という質問に対して「バーゲンセールはお得だから買います」と答えていました。
このように、「基本的な計算をすることも難しい」ケースが少なくないのです。
また、だまされやすいということや、一歩先のことを予測できないというのも特徴の一つです。
SNSなどで募集している闇バイトにだまされて、若い人が犯罪に巻き込まれるケースがしばしば報道されます。
正しく調査したわけではないのではっきりしたことは言えませんが、こうした犯罪に巻き込まれる人の中には、境界知能であるケースも含まれている可能性はあると考えられます。
一般の人からすれば、そのようなことをしたら「すぐに逮捕される」ことが分かりきっているため、誰もやろうとしません。
ところが境界知能の人は「それをしたら、次にどうなる」と予測することが苦手なため、甘い言葉にだまされて犯罪に手を染めてしまう可能性があります。
犯罪が悪いことだと頭では分かっていても、「自分の行動がどのような結果を生むのか」という、予測ができないのです。
続きはコクリコ 2024/10/17
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https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/childcare/L1cqc
引用元: ・「境界知能」知的障害と正常域の間に1700万人 お金の管理が苦手・騙されやすい、闇バイト等…生活の困難と対応を医師が解説 [おっさん友の会★]
差別が増えるだけだろ
小学校の35人学級に3~5人くらいいるしね
無敵でもなけりゃ頭悪過ぎるだろ本当