次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
福原愛はどこへ行く…
子役としてブレイクしたタレントが、成長するにつれ居場所を失っていくように、現役を引退してから、元天才卓球少女・福原愛は迷走を続けている。現在36歳。
彼女が日本卓球界に残した業績はすばらしいものだが、もはや関係者でさえそのことを忘れているかのようなのが、彼女の今の立場を象徴しているといえるだろう。
このところの彼女は、中国版Tiktok、Weibo(中国版X)、日本のTiktokとSNSで盛んに発信はしているが、どれもコメント欄は芳(かんば)しくない。ハロウィンのときに披露したコスプレダンスはTiktok公式から“センシティブ”認定までされてしまった。コメントも「痛々しい」「こうなるとは思わなかった」「情けない」など否定的なものが多い。
不倫報道で世論が180度変化
(略)
なぜここまで事態を混乱させたのか。福原が元夫を信頼していなかったのはもちろんだが、そこに至る心理的経緯として、彼女と父親との関係がベースにあるのかもしれないと思わざるを得ない。
離婚して自己破産した父の事情で転々と
福原が実力をつけ、間違いなく天才だと言われていたのは14,5歳のころだ。そのとき、彼女を支えていたのは、建設業を営んでいた父親だった。
父は彼女によりよい環境を与えるべく、練習場所を短期間で変えた。仙台、青森、東京、中国……。そうなると落ち着いて練習ができない。コーチもくるくる変わるわけだから、教えるほうも教わるほうも本腰を入れられない。
その裏には88年に倒産、離婚して自己破産した父の事情があった。つまり、福原は人気とともに資金を豊富に出してくれる場所へと移らざるを得なかったのだ。テレビCMに出まくっていた時期があったのも、そういう裏事情によるものだろう。
ところが福原本人も、いつまでも子どもではない。2008年ごろには、試合には姿を見せる父親が来なくなった。彼女が兄を通して絶縁を言い渡したと言われている。
父との尋常ならざる関係
そして父は2013年に亡くなったのだが、福原は絶縁から一度も父と会っていない、メールや電話も一度もないと告白、葬儀にも参列しなかったという。
そこまで父を憎む、あるいは無関心になるのは珍しいかもしれない。修復不可能、尋常ならざる関係だったとも言われている。
女性にとって最初に接触する異性は父親である。父親との関係は娘の結婚にも影響があるとされている。福原が、そうした父との関係から、結婚生活において夫といい関係が作れなかったとしても不思議はない。
そのことを彼女は当時、夫に話していたのだろうか。そして夫は、そんな繊細な心理をもつ妻を、全力で受け止めたのだろうか。
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引用元: ・【芸能】「痛々しい」福原愛36歳のコスプレが大不評。迷走の背景に父親との尋常ならざる関係か [ネギうどん★]