引用元: ・車カスの八田與一の祖父「時効まで逃げたら暖かく迎えてやる」 [866556825]
関東圏では「容疑者に似た男を見た」といった目撃証言が3000件近く寄せられるなか、11月1日には、X(旧Twitter)上では愛知県名古屋市内の飲食店の防犯カメラに映った空き巣犯が八田容疑者に似ていると話題に。懸賞金最大800万円を狙った“八田與一ハンター”が現地に集結するという騒ぎになったものの、最終的に逮捕されたのは別人だったとされており、未だにその足取りをつかむまでには至っていない──。
NEWSポストセブンは12月初め、八田容疑者について取材するために彼の祖父の自宅を訪ねていた。初めは口が重かった祖父だが、ある瞬間にこう漏らした。
「與一はもう死んでると思ってる──」
そもそも、車でひいて殺しても與一にはなんの得にもならない。殺人を犯す必然性がないんだ。報道にある“暴力性”みたいなものはまったくないし、優しい子どもだった。おそらく突然のことで、なにも考えずに行動しているわけだ。
当時は天候も悪かったし、着るものも金も持たずに歩いていて、生きているわけがない。與一のシャツが別府湾のところに脱ぎ捨ててあったから、入水自殺をしたんじゃないかと思う」
「生きていたら孫に会いたい」
「すでに死んでいる」と言いながらも、10年近い時間を孫と過ごした祖父は今の心境をこう打ち明けた。
──お孫さんが生きていたらなんと伝えたいか。
「まずは『出てこい』と言いたいよね」
──時効を迎えておじいちゃんの元に戻ってきたらどうするか。
「時効がきたらそれは暖かく迎えてあげるよ。ところがね時効というものを相手(被害者)の方が引き伸ばす運動をして、7年の時効をなくそうとしていると警察から聞いています。
もし(與一が)生きているなら、出頭して当時の状況の話をして、『考える余裕がなかった』『俺にはなんの得もない』と、こちらの主張もせんといかんなと思います」
──事件の後にお孫さんから連絡は。
「まったく、連絡のとりようがない。連絡はまったくないよ」
──生きているうちに会いたいか。
「それはそう。與一には会いたいよ。母親も與一に会いたがってると思う」
「このような残酷で悲しい事件がまさか自分の身に起きるなんて。夢であって欲しい。まだ、そう思いながら毎朝目を覚まします。(中略)八田容疑者がこれまでどんな人生を歩んできたのか。なぜこのようなことになってしまったのか。それは私たちには想像することしかできません。
しかし、八田容疑者にも私たちと同じように大切な人がいるはずです。そして、罪を犯してしまった八田容疑者のことを心配している人もいるはずです。罪から目を背け、逃げ続け、そのような卑怯な人生でいいはずがありません。そのことに気付き、自首してくれることを心から望んでいます」
この両親の思いが報われぬまま、はや2年以上が過ぎた。八田容疑者はいったい今どこで、なにをしているのだろうか──。
まだ殺人罪で指名手配されてない