【不登校】子どもの不登校は母親の責任?　吐き出せない気持ち…私だってつらい　「駄目人間になる」「甘やかすから」…無理解で理不尽な家族に苦悩

長野県松本市の田村桃子さん＝40代＝は中学3年の娘はるさんの不登校が続く中、実母から「母親がもっと関わってあげなさい」と言葉をかけられた。娘は自分がいないと不安に感じるため、実際には自分が常にそばにいるようにしているのだが…。はるさんは小学2年から学校に通えなくなった。周囲の状況に対して敏感で、他人が怒られているところを目にすると心臓がばくばくする。給食を食べることも、水を飲むこともままならなくなった。
当初は車に乗せて学校に送っていったが、車内のあちこちを蹴って嫌がった。学校に着くと、泣きわめくはるさんを教員が車から引き剥がすように連れて行った。そんなはるさんの様子に「これほど嫌がることをさせなくてはいけないのだろうか」と疑問を感じた。病院を受診すると発達障害の一つ「自閉スペクトラム症」と「不安症」と診断された。

はるさんは家では明るくて元気に見える。だから、同居の夫と義母はこうした状況をなかなか信じてくれない。
田村さんは元々はフルタイムで働く正社員だった。子どもができると、夫と義母からは育児を優先するように言われたため退職。今は2時間のパート勤務で、1日の収入は2千円ほどだ。

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