タワマンは、一般的に高さ60メートル超の20階建て以上の超高層マンションをさす。
「ジムやカフェスペース、図書室など共用スペースが充実している。各階で24時間ゴミを出せるのも便利」。東京都の会社経営女性がこう話す通り、施設やサービスの充実が特徴だ。
新築の販売価格は1億円を超えることも多く中古も高額。富裕層に人気で、投資目的の購入もあるとみられる。関西でも人気で、今年2月に販売を始めたJR大阪駅近くのタワマンは、最上階の1戸が関西史上最高の25億円をつけたが、完売した。
東京カンテイによると、タワマンは5年12月末現在、全国に1515棟あり、前年同期から51棟増えた。棟数トップの東京都は479棟で9棟増、2位の大阪府が273棟で10棟増だった。
一方、不動産経済研究所の今年3月時点の調べでは、6年以降に完成予定の20階建て以上の超高層マンションは全国で321棟。このうち首都圏は194棟、近畿圏は43棟となっている。
古いタワマンも増えており、東京カンテイによると、昨年末現在、築20年以上のタワマンは全国で約26%、東京都で約23%、大阪府で約19%。今後、この比率は増えるとみられる。
問題となるのは修繕の費用だ。マンションは12~15年ごとに大規模な修繕が必要で、築20年以上のタワマンは10年以内に2回目、その後15年以内に3回目の修繕のタイミングを迎える。
懸念されるのは、工事のコストが初めの長期計画以上に膨らみ、住民が払い続けている修繕積立金では不足するケースも出てくることだ。
修繕は足場を組んで外壁を直したり、排水やエレベーターといった内部の設備を修理したりする。超高層のタワマンは普通の足場では対応できず設備も巨大で、想定以上の異常などがあると費用が膨らみやすい。資材費や人件費も上がっている。
対処法の一つが積立金の増額だが、入居者は高齢になり収入が減る。初めの計画より大きく膨らんだ積立金を払えず手放す人も出てくるとみられる。ある専門家は「立地が悪ければ買い手がつくのは難しく、人が住まないままになる可能性もある」とみる。
費用がまかなえず修繕できなければ建物の劣化は加速する。タワマンの歴史は浅く、長期管理の経験がない。手法や技術の確立を急ぐ必要がある。(山口暢彦)
産経新聞 2024/12/29 18:10
https://www.sankei.com/article/20241229-YSU2ZSRT7NOWLLOAXLEWISJR2Q/
引用元: ・タワマン、続く建設ラッシュ 1年間で51棟増 修繕費増を懸念し新築を規制する自治体も [蚤の市★]
最近の海外の都市のトレンドは、高層ビルを解体して、低層で高さをそろえ、空を広く見せる街づくりが進んでる
給料はともかくモノの値段はこれからもどんどん上がるって公算なんだろうな
足場は組めないので、ゴンドラで作業する。
修繕完了するのに
どれくらいの月日が掛かる事やらw