参院は総定数248で、3年ごとの半数改選。今回は東京選挙区の補欠選挙も「合併選挙」の形で組み込まれ、125議席を争う見通しだ。
与党の非改選議席は75(近く繰り上げ補充見通しの1議席含む)。改選組の現有勢力は自民52、公明14で、派閥裏金事件で自民を離党した大野泰正議員を加えると67になる。ここから18議席を失うと、衆院に続いて参院でも過半数を割る。
自民は選挙区43人、比例代表24人が準備しており、候補不在の長野、和歌山、徳島・高知、愛媛、沖縄の5選挙区で擁立を急ぐ。いずれも1人区。態勢立て直しへ裏金事件の早期幕引きを狙う。
集票力低下が目立つ公明は選挙区で現有7議席の死守、比例で一つ少ない6議席の獲得を目標に据え、候補選定をほぼ終えた。東京選挙区からの立候補見送りを表明した山口那津男元代表は比例出馬を「白紙」とする。
改選数2以上の「複数区」は与野党が議席を分け合う傾向にあるため、主戦場は全国32の1人区。立民は自民と一騎打ちの構図に持ち込み、政権批判票の受け皿になることを目指す。日本維新の会や国民民主党の協力に期待し、共産党とも調整したい考えだ。
ただ、擁立は全体的に遅れ気味。出馬が固まったのは選挙区18人、比例10人にとどまり、1人区は空白区が約20に上る。
維新は「改選6議席以上」を目標とし、選挙区で3人、比例で9人が立候補を予定。選挙区、比例とも3人の擁立が決まった国民民主は大都市圏を中心に積み増しを狙う。共産は選挙区で四つの1人区を含め14人、比例で5人を立てた。10月の衆院選で立・共共闘は不調に終わっている。
れいわ新選組は、国会運営の在り方に一石を投じた重度障害者の現職2人が改選を迎える。社民党は比例で2人、参政党は選挙区で25人を擁立。日本保守党、みんなでつくる党は候補を立てていない。
時事通信 政治部2024年12月31日07時59分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024122800255&g=pol#goog_rewarded
引用元: ・参院選に180人超出馬準備 自公の過半数維持焦点 [蚤の市★]
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