負けを知らない世代は、最後も負けなかった。4年生が入学した21年から対抗戦、選手権ともに3連覇。4年連続で決勝に先発したフランカー青木恵斗主将(4年=桐蔭学園)がチームをけん引。大学ラストマッチも勝利で完結させた。
青木「11月3日、対抗戦で早稲田大学に負けて、自分たちの弱さが明確に出た。個人としても悔しかったけど修正して、大学選手権の決勝で勝ててうれしかったです。主将をやるのは初めて。うまくいかない、悩む時期も多かったけど、みんなが支えてくれて今がある。人生で一番うれしいです。負けたくなかったし、高校の同期である佐藤健次もいた。今季も優勝することができて、これからも帝京大学にはずっと優勝してほしい」
前半5分、青木が右サイドでボールを受ける。タックルに来た相手SO服部を吹き飛ばし、突進。片手で後方へパスし、プロップ森山飛翔(2年=京都成章)のトライへつなげた。7分後には自ら加点。左サイドのリスタートから中央でボールを受け、力強くトライエリアへ飛び込んだ。序盤で14点リードを奪い、白星を呼び寄せた。
昨年11月、初黒星がチームを強くした。対抗戦で早大に17-48で大敗。20年以来の敗戦で、対抗戦と選手権で継続させていた連勝が34でストップした。青木は「負けたときはしんどかった。48点取られてボコボコにされて。勝たせられなくて、自分の力不足だとすごく考えてしまった」と振り返る。
就任3年目の相馬朋和監督(47)にとっても初の黒星。オフ明けの練習冒頭に選手へ語りかけた。「負けを知らないチームだった。早く負ける経験ができたのは大きいぞ」。選手たちは気持ちを切り替えた。指揮官は「全員が本気で、もう1回チームと自分と向き合おうという気持ちがすごく強く出ていた」と変化を感じ取った。
対抗戦4連覇は逃したが、今大会は成長した姿を見せた。準々決勝で慶大に73-24と快勝、準決勝は明大に34-26と接戦をものにした。09年度から9連覇を達成して以来のV4。相馬監督は「過去と未来がつながっていくことは本当に重要。伝統や、皆さんがやってきたことに追いつこうと進んでこられたのは、素晴らしいこと」と喜んだ。来季へ連覇のバトンをつないだ。【飯岡大暉】
日刊スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/532ac9f416a226dd41796668f00401f7de5e373c
引用元: ・【大学ラグビー】帝京大が全国大学選手権4連覇 「人生で一番うれしい」青木恵斗トライなどで早大退け歴代2位13度目 [ニーニーφ★]