「あのねぇ田中君、せっかく応募企業選びのことをいろいろ教えてあげたのに、全然ポジティブになれてないじゃないか」「ポジティブになんてなれないよ。職務経歴書が白紙なんだから。これじゃ、応募企業が見つかったって応募できないし」
「くだらないことを言ってるんじゃないよ。いいかい? 一番上の『概要』の5行だ。そこでほとんど書類選考の通過は決まる」
「概要だけで?」
「そうさ。そもそも、職務経歴書は概要だけでいいんだから」
「どういうこと?」
「面接官や人事担当者は、候補者一人あたり、どの程度の時間をかけて職務経歴書を見ると思う?」
「どの程度って……、僕には全然分からないけど、5分とか? さすがに10分以上かけてじっくり見てくれるとは思わないけど」
「6秒だ」
「は?」
「平均6秒。これは以前、人材業界のベテランの人に聞いた話さ」
「6秒? そんな短い時間でいったい何が分かるんだよ?」
「だから、最初の5行が大事なんだよ。6秒なんて、流し読みでも5行程度が限界だ。つまり、最初のページの一番上の数行を読んで、そこでピンと来なかったら、もうその時点で書類選考の不合格が確定するんだよ」
「そんな……、僕にとっては今後の人生が懸かってるのに、6秒で即終了することがあるの?」
「人事担当者は、1日に何十枚も書類を見ていたりするからね。当然、採用の仕事だけやっているわけでもないし、会議や打ち合わせもあるし、一人ひとりの職務経歴書にそんなに時間をかけていたら日が暮れてしまうのさ」
「平均6秒しか見てもらえないんだからさ、最初の5行で勝負するしかないだろうよ」
「でも、何を書くんだい? 具体的に教えてくれよ、僕でも書けるように!」
「例えばこんな感じだ」
[経歴概要]食品メーカーABC社の調味料製品部門(売上は業界8位、20XX年実績42億円)で約3年間、大口取引先7社向けの法人営業を担当してきました。10名で構成される営業部の担当者の一人として、老舗顧客との中長期的な信頼関係の構築、年間販売数量の維持(総需要が大幅縮小する中で対前年+2%)と、受発注プロセスの抜本的な改善と効率化のプロジェクト(DX推進により受注確定の所要時間を2日→24時間以内に短縮)に貢献しました。https://news.livedoor.com/article/detail/27952548/
引用元: ・人事は「6秒」しか職務経歴書を見ていない…転職で「書類選考の壁」を突破するために「最初の5行」に書くべき要素 [バイト歴50年★]
内容なんてどうでもいいよ