下げ材料しかない中、ある意味、逆行高だ。フジ存亡の機を尻目に、21日の売買高は東証プライム上場企業の上位6番目という過熱ぶりに「7%超を保有し、経営陣に怒りの書簡を突きつけた米投資ファンドのダルトン・インベストメンツなど『物言う株主』たちが買い増しているのではないか」(市場関係者)との声も上がる。
物言う株主の目当ては、フジHDが抱える広大な不動産群のようだ。
傘下のサンケイビルはそれぞれ超一等地に立つ、東京・大手町の「東京サンケイビル」(地上31階、地下4階)や、大阪・梅田の「ブリーゼタワー」(地上34階、地下3階)をはじめ、24棟のオフィスビルを所有。関東・関西両エリアで計193棟(1万5127戸)に及ぶ高級マンションの分譲・賃貸事業も手がける。
また、2015年に「グランビスタ ホテル&リゾート」(旧三井観光開発)を傘下に収めると新ブランド「ホテルインターゲート」を立ち上げ、東京・京橋、大阪・梅田、京都、金沢、広島に次々と進出。千葉の「鴨川シーワールド」と兵庫の「神戸須磨シーワールド」などレジャー施設も運営している。
フジHDの今期(25年3月期)中間決算は売上高こそ放送事業が2053億円と全体の74.5%を占めるが、コストを差し引いた営業利益は不動産事業が逆転。全体の65.6%を稼ぎ出している。もはや「電波も扱う不動産屋」で、所有する土地・建物など固定資産の価値は約1兆439億円(昨年度末時点)にも上るのだ。
■意に従う取締役を送り込むチャンス
「1兆円を突破する不動産を持ちながら、フジHDのPBR(株価純資産倍率)は現在0.4%台の割安水準で及第点の1%を大きく割り込んでいます。物言う株主にすれば、経営陣に『豊富な資産を生かし切れておらず、株主の利益を損ねている』と迫る材料となり得る。中居トラブルで深刻な企業統治不全を露呈した今、6月の株主総会で経営陣の総入れ替えを突きつけ、意に従う取締役を送り込むチャンス。2年前の総会では複数の取締役選任に際し、賛同が6割を切るなど株主構成も盤石とはいえない。議決権比率20%未満という放送法の外資規制に守られているとはいえ、株主提案権はクリアできる。物言う株主の要求に一定数が同調しかねないのです」(市場関係者)
無能な経営陣のせいで、フジHDが乗っ取られるリスクは強まるばかりだ。
引用元: ・フジHD、下げ材料ばかりなのに株価連日高騰 「資産価値1兆円強」の不動産群を物言う株主が狙う! [ネギうどん★]
新しい経営陣に自分の息のかかった人物を
入れたいと思う株主は買い増すよな
まだまだ素人だわ