女性は上川駅で“Break stop”と表示されているのを見て停車時間が十分にあると思った。しかし、後で気付いたが見間違いで、実際は“Brief stop(短時間停車)”だった。そうとは知らず水を買いにホームに降りたところ、列車は1分もたたずに発車。女性は財布しか持っておらず、スーツケースや身分証などはすべて車内に置いてきていたという。
女性は「列車が発車した瞬間、頭の中が真っ白になって震え始めた」と当時の心境を振り返った。女性がぼう然としていると、ホームに1人だけ残っていた日本人女性と目が合った。その日本人女性は友人を見送りに来ていたそうで、女性と目が合うなり走り去っていく列車を指さして「えっ?」と声を発したという。
それから女性は知り得る限りの日本語で事情を説明。「彼女(日本人女性)は本当にすごく良い人だった」とし、日本人女性は列車に乗った友人に電話をし、女性の荷物を確認して乗務員に連絡してくれた上、旭川行きの別の電車まで送り届けてくれた。また、車掌に女性の状況を説明し、「彼女のこと、よろしくお願いします」と伝えてくれたという。女性は「私は本当に…」との言葉の後に涙を流す絵文字を6個付け、感動を表している。
女性はまた、「(乗り換えた電車の)車掌さんもとてもとても良い人だった」と回想。車掌は途中駅で停車した際にわざわざ女性のもとにやってきて、「係員がもう旭川であなたを待っていますよ。途中で降りずに終点の旭川まで乗っていってくださいね」と伝えてくれた。女性がオホーツク号のチケットを持っていたため、別途料金がかかることはなかったという。その後、1時間ほどで旭川駅に着いたそうで、女性はここでも「日本のJRに本当に感謝です!!」と記した。
旭川駅ではすぐに係員から別の特急に乗るように案内された。乗ったのは午後10時5分ごろだったが、女性が見たところ、その日の最終電車は午後10時発だったという。女性は「つまり、列車全体が私を待っていてくれたことになる(泣)。日本の電車は時間に正確だから」とし、「しかも列車に乗ると荷物や洋服など、私の物はすべてそこにあった。係員さんがすでにオホーツク号からこちらの列車に全部移してくれていた。飲み終わった空のペットボトルまで!私は本当に感激して涙が出た!!人生の経験が一つ増えた。本当に忘れられない」とつづっている。
中国のネットユーザーからは「うわ、感動した」「本当に心温まる。幸運だったね」「泣いちゃったよ」「みんな良い人すぎるでしょ」「そう。日本で一番の印象は日本人はみんなきちんとしているということ。道に迷っても全然怖くない」「感動的な話だけど、置き去りにされて日本人女性と顔を見合わせた光景を思い浮かべると、申し訳ないけど笑える」「私なら念のため荷物も全部持って(途中駅で)降りるけどね」「日本人は見た目はみんな内気に見えるけど、困っていると一生懸命助けてくれるんだよ」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
Record China 2025年1月23日(木) 11時0分
https://www.recordchina.co.jp/b947617-s25-c30-d0052.html
引用元: ・訪日中国人女性「感激して涙が出た」、北海道の駅で“置き去り”にされるも… [1/23] [ばーど★]
まずそこをJRが恥じるべき