https://gendai.media/articles/-/1501312025.04.06
野田 洋人
解体現場でクルド人と一緒に働いてみた!
いま日本に住むクルド人の圧倒的大多数は解体業を営み、あるいは解体工として従事しているが、彼らについて、また解体業という仕事について、どれだけの日本人が理解をしているだろうか。
個人的な感想を言えば、大多数の日本人は報道や噂のみで自分自身で理解したとはにくい難い状況だと思う。ならば、短期間ではあってもクルド人と共に解体作業に従事し、彼らの個性や働きぶり、置かれた状況を理解し、それらを伝えることが問題解決の糸口になるのではないか――そんな思いから解体現場でともに作業をすることにした。
解体業とは、すでにある建物を壊し、新しく建設をする業者に土地を更地にして引き渡す業務である。一口に解体業と言ってもさまざまで、ゼネコン内に組織された高度な技術や大型の専門重機を備えた解体専門集団もいれば、戸建て住宅や小規模の商業施設を解体する零細業者もいる。
建築は学問として専門的に学ぶことのできる各種学校があり、積み上げられた知見がある。日本の建設業は寺社建築や高層ビル建築、橋梁建設やトンネル掘削など、世界的に高く評価されている。
一方で、多くの零細業者が従事している解体業は専門的に学ぶことのできる機関はなく、世間からの視線も冷ややかな3K職場の象徴のように見られがちな業種でもある。
高度経済成長下で建設された多くの建物は、耐用年数を迎えている。特に地価の高い都市部ではスクラップアンドビルドを繰り返しているのが現状で、解体業の需要は極めて高い。建築には金をかけても、解体にかける予算はできる限り抑えたい、というのが、施主の素直な心情であろう。
必要ではあるが、決して称賛を浴びることのない皆から敬遠される現場…、クルド人の多くはそのような解体現場で日々汗を流しているのだ。
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「アナタ本当に働くの?」
https://gendai.media/articles/-/150131?page=2
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・「クルドカーは法律違反していない」「積み方は日本人親方から習った」…日本人がやりたがらない解体現場の「過酷すぎる実態」野田洋人氏 [少考さん★]