実際、“コスプレ来場者”が所感や注意点をまとめたレポート記事がSNSで拡散されているが、“コスプレで大阪万博に行く”という行為自体を咎める声も多い。
《万博でコスプレはやめてほしい。絶対ルール無視する奴出てくるから。特に、版権コスプレや、軍服は禁止したほうが後々揉めないかと。コスプレイベント以外で、コスプレする人って承認要求の塊で自己中な人が多い感じ》
《万博コスプレの是非自体は置いといてコスプレNGなら行かなかったとか言ってるのを見た時は正直気持ち悪いなとは思った》
《古のヲタクはこの規約は『コスNG』と受け取るんだよなー。。。と複雑な気持ち》
《なんだか万博コスプレ案件でコスプレイヤーが変に叩かれてるみたいやなぁええやんね公式ルール守ってやってる分には….》
《ルール守ればコスプレOKの場所でルール守ってコスプレしたら叩かれる意味分かんない ルール守らん馬鹿が出るかもだろ!ってのはルール守らん馬鹿が悪いだけじゃん》
というふうに、喧々諤々多くの声が寄せられている。
本サイトは、特にxで議論の的となっているnoteの記事『万博をコスプレで楽しんだので所感や注意点をまとめる』を書いたコスプレイヤー・鹿乃つのさんに話を聞くことができた。以下が、やり取りとなる。
(略)
――今回の炎上騒動ですが、万博にコスプレで来場するのを反対する人たちの意見にも説得力があるという声も寄せられています。ルールが細かく書かれていませんから、露出が行き過ぎた格好や軍服など、問題に発展しそうなコスプレをする人が出そうと言うのは、あり得る話ですよね。
「本来ならコスプレイベントって、“こういうデザインの武器はNG”とか、肌の露出度合いとか、かなり細かくルールが定められているんですよ。それに普段から参加している身からすると、万博の出したルールの少なさには驚きました。
だから、自分で言うのもなんですけれど、私のコスプレが露出もなくて、万博の“探検”や“研究”の雰囲気にも似合っていて、かつ会場でのマナーも意識できるから良かったですけど、マズいコスプレで行こうとしている人がSNSで見受けられるのも事実です。
そういうものを見て『本当にこのルールで良いのか』という議論を、ディベート文化のない日本の人がこんなに活発に行なっているのは、歴史的にみても非常に珍しいと思います。だから今回の件、私は炎上とは思っていないんです」
――炎上ではなく、コスプレについて考える良い機会だということですか?
「そうですね。コスプレ界隈の『因習』と今呼ばれ始めている暗黙のルールの扱いだったり。ひいては二次創作の権利問題や、万博コスプレが起こしうる国際問題をどう懸念し対していくのか。そういう議題を浮かび上がらせることに繋がったと思います」
――仮面や武器が安全の観点から万博にふさわしくないのは分かるのですが、具体的に何か“良くない”と思ったコスプレはありましたか?
「当日にいたわけではないですけど、露出が多いコスプレや、戦争を扱う漫画の格好とかは危ういかな、と。私もそこまで多くの作品にも、宗教観などに詳しいわけではないので、どこまでが許されるのかは未知数です。
適切な裁量を持てない人が来る可能性が見えてきたら、ルールを変えるのは必要な事だと思います。“お前のせいでルールが変わったらどうしてくれる”みたいなメッセージも来ていますけど、変わるんだとしたら、それは必然ですから」
引用元: ・“コスプレで行くのやめて”“ルール内ならOKでしょ”大阪万博「コスプレ来場」でSNS大荒れ 話題のコスプレイヤーに話を聞いた [ネギうどん★]
好きにしろ


