事件は11日午後5時過ぎ、若葉区若松町の閑静な住宅街で起きた。高橋さんは背後から突然襲われたとみられ、背中から何度も刺されていた。持っていた1万円以上の現金は手つかずだった。
捜査関係者によると、少年は容疑を認め、「自分より弱い人を狙った」という趣旨の供述をしている。自室にあった刃物からは血液反応が出た。
少年は事件があった11日の午前中に外出し、現場近くを歩き始めた。いったん帰宅した後、再び現場周辺を歩き回ったとみられる。その間に高橋さんとは別に数人の女性を殺害しようと考えたが、実行に移さなかったと説明しているという。
現場周辺の防犯カメラは、正午ごろから何度も道路を行き来する若い男性の姿を捉えていた。午後2時台には、高齢女性の後ろを歩きながら辺りを見回す様子が映っている。
ただ、事件が起きたのは午後5時過ぎ。実行するか何時間もためらっていた可能性があり、ある捜査関係者は少年の中に「葛藤があったと思う」とみる。
少年はどんな生徒だったのだろう。祖父母や父親らと暮らし、地元の中学校に通っていた。
同級生の一人は「みんなの前では静かだけど、仲の良い子の前ではおふざけタイプ。ちゃんと学校に来ていた」と語る。人気ユーチューバーや格闘家の動画をよく見ると話していたという。
事件の数日前にも体育祭の練習に参加し、普段と変化はみられなかった。同級生は「事件を起こしたとは信じられない。ショックだし、悲しい」と話す。
少年について家族は「小学校までは至って普通で、明るく、いい子だった」と明かす。変化があったのは中学への進学後。部活をすぐにやめ、家族とも話さなくなった。「干渉されるのが嫌だった」という。
中学2年の時には問題行動を起こし、県警の継続補導を受けていた。非行防止が目的で、少年補導職員らが面接で本人や保護者から生活状況を聞き取り、アドバイスする制度だ。
父親は取材に「このままでは何か起こすかもしれないと思っていた。警察から指導してもらった方が抑止力になるかなと期待したが、成果がなかったのだと思う」と声を落とした。
捜査関係者によると、少年は「複雑な家庭環境から逃げ出したかった」と供述。「少年院に入れば家を出られると思った」「ストレスが限界にきた。イライラして刺した」とも話しているという。
捜査幹部は「少年の心の中でもいろいろなことが起きていたと思う。動機は慎重に調べる必要がある」と語る。
【林帆南、高橋晃一、中村聡也】
[毎日新聞]
2025/5/17(土) 18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0fb038e865d50823c07dcaa5e8be901454557b6
引用元: ・【千葉刺殺】中3容疑者「他にも複数の女性を殺そうと」5時間以上物色か [煮卵★]
男のほうが執念深いだろ?

