【抗議デモ続きモンゴル首相が辞任】SNSで批判拡散きっかけ

モンゴルでは、首相の息子のぜいたくな暮らしぶりへの批判がSNSで拡散したことなどをきっかけに市民の抗議デモが連日のように続き、首相が辞任に追い込まれる異例の事態となっています。モンゴルではオヨーンエルデネ首相の息子をめぐって高級リゾート施設を借り切って婚約者にプロポーズする様子などぜいたくな暮らしぶりへの批判がSNSで拡散したことなどをきっかけに、先月5月から首都ウランバートルで首相の辞任や資産の公開を求める、若者を中心にした市民の抗議デモが連日のように続いてきました。こうした中で、3日、モンゴルの議会は、オヨーンエルデネ首相の信任を問う決議案の採決を行い、現地のメディアによりますと、決議案は否決され、首相は辞任することになりました。

採決の後、オヨーンエルデネ首相は「困難な時代に祖国と国民のために奉仕できたことは私にとって栄誉だ」と述べたということです。

決議案の採決にあたってはフレルスフ大統領も抗議する国民の声に応じるよう呼びかけたということで、今後、30日以内に新しい首相が選出されます。

オヨーンエルデネ氏を首相とする現在の連立政権は去年7月に発足しましたが、市民の反発の高まりを受けて退陣に追い込まれる異例の事態となっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014825011000.html