備蓄米、こども食堂などに追加で無償交付へ　昨年産の1千トン想定

フードバンクなどへの備蓄米の追加交付を発表する小泉進次郎農林水産相=2025年6月24日午前10時40分、東京・霞が関

コメの価格高騰を受け、農林水産省はフードバンクやこども食堂に備蓄米を追加で無償交付する。小泉進次郎農林水産相が24日、閣議後会見で発表した。

対象は、フードバンクと、子ども食堂や子ども宅食事業を行う支援団体。コメの価格が高止まりし、各団体に、コメの寄付が集まりにくくなっていることから追加支援を決めたという。

今回、フードバンクには通常の2月と8月に加え、7月14日～8月1日も追加で申請を受け付ける。子ども食堂や子ども宅食は、通年で最大5回の支援が受けられるが、1回600キロを上限に最大2回まで追加申請できる。

原則として、災害用に確保した2024年産の精米約1千トンの枠内で交付を想定しているという。小泉氏は「フードバンクなどが夏に利用するコメについては既に申し込みを頂いているが、夏以降についても安心して無償交付制度を利用していただける」と説明した。