都議会4会派、小池知事にエアコン購入とコロナワクチンの助成を要望

東京都議会の都民ファーストの会、自民党、公明党、国民民主党は18日、小池百合子知事に熱中症対策と新型コロナウイルスワクチンの助成を求める緊急要望を提出した。エアコン購入費の補助やコロナワクチンの自己負担軽減策などを提言した。同日、4会派が都庁内で小池氏に要望書を手渡した。エアコンの助成は省エネ家電の購入補助制度「東京ゼロエミポイント」への上乗せを提案。高齢者世帯や障害者世帯がエアコンの新規購入や故障に伴い買い替える際の助成額の拡大を求めた。

ゼロエミポイントは2024年10月に拡充された。製造から15年以上たったエアコンや冷蔵庫を省エネ性能の高いタイプに買い替えた場合、還元額を引き上げた。現状、エアコンは最大7万円分が還元される。新規購入の場合は1万円分の還元にとどまる。

新型コロナの感染拡大を踏まえ、ワクチン助成も要望した。国のワクチン接種費用の助成は24年度で終了した。各会派は感染拡大への備えや医療提供体制の負担軽減に向けた経過措置としての対応が必要だと主張した。

都民フの尾島紘平幹事長は「都民の命と健康に直結する課題であり、早急に実行されるように強く要望する」と伝えた。小池氏は「どのような形が効果的なのか検討し、関係局に指示する」と応じた。

日本経済新聞　2025年8月18日 14:40
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC181SG0Y5A810C2000000/