宮内庁長官、皇族数減少に「大変危機感」　与野党協議進展を望む

　宮内庁の西村泰彦長官は11日の定例記者会見で、女性皇族の結婚などで皇族数減少が進んでいることについて「我々としては大変危機感を持っている」との現状認識を示し、「国会における議論が進展することを望んでいる」と述べた。　6日に秋篠宮家の悠仁さまが成年式を終え、「未成年皇族」がいない状態になった一方、皇族数確保のための制度改正の議論が国会で停滞している現状について問われ答えた。

国会では、衆参両院の正副議長のもとに各党代表者が集まり、皇族数確保策を協議。女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ案はおおむね合意を得られたが、配偶者と子どもを皇族とするかで意見が分かれ、意見集約には至っていない。

一方で、名実ともに成年皇族の仲間入りをした悠仁さまについて「それぞれの行事で立派にお務めいただき、大変頼もしいお姿を拝見した」とし、「公的な仕事ひとつひとつ、心を込めてお務めいただけるものと思います」と期待を寄せた。

朝日新聞　2025年9月11日 19時43分
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