血液センターでp型血液型を確認したということで、同センターが設立されて以来、22年間57万人の献血者で初めて発見されたそう
です。地球上でp型の血液型の人は100万人に1人いるかいないかなのですから。 P型は1927年に米国病理学者が初めて学界に報告した希少血液型です。P型血液型はP1・P2・P1K・P2K・pなどに
細分されて、このうち「p型」が最も珍しく、確認されているp型保有者は世界で12人しかいないこともわかっています。
赤血球の血液型といえば、A・B・AB・O型と、あとRh(+)(-)くらいしかご存知ないと思います。確かにこれさえ適合すれば
他人同士の間で輸血は可能です。ところが赤血球の血液型は、ABO血液型、Rh血液型以外にもたくさんあります。現時点で、ヒトの
赤血球の膜表面には47種類の血液型抗原システムが見つかっており、しかもその数は年々新しく発見されて、今も増え続けています。
A・B・AB・O式血液型も、Rh式血液型も、その47種類の中の一つに過ぎません。さらにその47種類の血液型のそれぞれに、
数種類~数十種類の細分化された型があります。ABO式は血液型の発現形式は4種類ですが、Rh式になると52種類の型があります。
それらを合わせると、赤血球だけで327タイプの血液型が存在することになりますが、実際には数万を超える血液型があるとさえ
言われています。
さらに困ったことに上記タイプの「例外」まで存在します。例えば「ボンベイ・ブラッド」冒頭に述べた「p型」
「バーディーバー」「ケーゼロ」等々、極めて特殊な血液型も多数確認されていますが、特に「Rh-null」という血液型は「Rh型」
52種類の抗原を全く持っていないヒトで、全世界で52人、その中で「O型・Rh-null」の人はこの世にたった6人だけです。
この6人は「黄金の血」の持ち主と呼ばれ、どんな血液型の人にも輸血できる世界的に貴重な人です。ボンベイ型やp型の人も含めて、
こういう特殊な血液型を持ったヒトは、名前も住所も行動も、すべて国際輸血学会が、その人の同意を得て、その動向を常に監視して
います。
冒頭で赤血球の血液型と書きましたが、血液には白血球や血小板なども含まれ、白血球にも血液型は存在します。発見されたときは
「HLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原)」と呼ばれていましたが、今は
「主要組織適合遺伝子複合体(MHC)」が一般的です。臓器移植や骨髄移植などの疾病の治療において、非常に重要な役割を果たし
ます。ところがこれ、少なくとも4万6656通りの型があり、その亜型も入れると10万を超えるとされています。
テレビで「骨髄バンク」や「臍帯血バンク」のドナーを募集するのCMを観られたことがあると思いますが、あれは「数」が足りない
からではなく、まだまだ「種類」が足りないからです。何せ10万通り以上あるわけですから。ひとことで血液型と言っても、
その研究に人生を捧げている学者がこの世にごまんといる、奥深い学問なのです。
◆松本浩彦
9/26(金) 13:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a33550c432cc84bf5db46b4f7285d4397d3b51b9
引用元: ・【デイリー】血液型「p型」がチャイナで見つかった!100万人に1人いるかいないか→「黄金の血」と呼ばれる血液型とは [9/27] [仮面ウニダー★]
すぐ臓器抜かれるやつやん

